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過去やキャリアから、見つけた ORCa代表 山中の生き方

皆様、こんにちは。広報担当の村山です。

前回に引き続き、今回も株式会社ORCa代表の山中にインタビューを行いました。前回は会社についてのお話でしたが、今回は自身の過去やキャリアについて、さらに深く迫ります。

一体どんな経験から、現在の考え方や価値観が生まれたのでしょうか?
そして、それはどのように今の事業に活かされているのでしょうか?

ぜひ最後までお読みいただき、山中の熱い想いに触れてみてください。


プロフィール

山中 英偉人
CEO
1998年生まれ。2021年11月 株式会社ORCaを設立
弟の光(ひかる)がダウン症とその合併症を持って生まれ、わずか一歳という若さでこの世を去っている。その経験から、命輝くようにという意味をこめて名付けられた「ひかる」への想いをこめて、2022年5月にHICARU COFFEE ROASTER ブランドを設立。現在もダウン症の方々が一般就労として参画するカフェを経営する。



村山:前回はORCaという会社についてのお話でしたが、今回は自身の過去やキャリアについて、さらに深くお聞きしたいと思います。

▼前回の記事はこちら

自己紹介

村山:まずは改めて自己紹介をお願いできますか?

山中:株式会社ORCa代表の山中 英偉人(えいと)です。趣味は、うどんとヘッドスパ。最近、お客さまにオススメされたヘッドスパに行ってきました!最高でしたね。

社交的な幼少期

村山:子どもの頃はどんな少年でしたか?

山中:とにかくおしゃべりな少年でしたね。ザ・社交的で、目立ちたがり屋。人見知りは一切なし。同年代の子には、男女関係なく話しかけるタイプでした。スカートめくりもしてましたね(笑)。

壮絶な経験をした小中学生

村山:小学校、中学校時代はどうでしたか?

山中:小学校の途中で転校したんですが、それが僕の人生にとって大きな転機でした。転校先でいじめられるようになってしまったんです。殴られたり蹴られたり…。

弟が亡くなったこともあり、喧嘩の経験が少なく、僕は暴力でやり返すことができなくて。学校の先生もいじめを見て見ぬふり。誰も味方がいないと感じていて、本当に辛い時期でしたね。

でも、暴力で勝てない代わりに、学力で強くなろうと勉強を頑張りました。

転換期となる高校時代


村山:高校生になってもその辛さは続いたんですか?

山中:高校進学の際は必死に勉強をして、今までとは全く違う環境の学校に進学しました。中学とは違う自分になりたいと思い、典型的な高校デビューをして、入学当初は無理して別のキャラを作っていました。

でも、いじめられていたという過去がコンプレックスになってしまっていて、あまり本当の自分を見せられず、結局、孤独な時間も多い時期でした。

村山:高校生前半も、辛い経験をされたんですね。もしも、その当時に絶対的味方がいたらどうなっていたと思いますか?

山中:高校生後半になって、部活で組んでいたバンドの仲間との絆が深まりだして、味方がいるという自覚うまれてからは、全ての考えや行動にもう少し自信が持てました。

失敗を笑い飛ばしてくれたり、間違っていても指摘してくれる仲間がいたり、悩んでいても相談ができたり、落ち込んでも帰る居場所がある。その自信が少しずつ挑戦の道へと導いていってくれた気がします。

村山;私の中の代表の印象は、「等身大」というキーワードを大切にしていて、人当たりも良い印象があったので、過去の話は意外でした。

今の価値観に至ったわけ

村山:「等身大」という言葉を大切にしようと思ったきっかけは何だったんですか?

山中:高校デビューの失敗がきっかけです。自分らしくない生き方をすると、良い結果は生まれないと痛感しました。自分の強さも弱さも理解して、そこから全てを考えていくことが大切だと気づいたんです。

村山:等身大の自分を理解するために、具体的にどんなことをされていますか?

山中:社会の中での自分と、自分の中の自分を照らし合わせて考えるようにしています。他者から見た自分はどんな人間なのか、常に意識していますね。

村山:自己分析を大切にされているんですね。

山中:僕は、自分が幸せになるまでの過程を考えることがよくあります。自分の幸せは自分で再現できるて、自分の機嫌を自分でとれるのが幸せだと考えているので、自己分析は欠かせません。自分の幸せを再現できるように、常に自分と向き合っています。自己分析を大切にしているのは、ここにあるかもしれません。

今の自分の幸せは、うどんを食べることにあります(笑)

村山:弊社の福利厚生のひとつに、うどんを代表と一緒に食べる際は必ずご馳走してもらえるっていうのがあるくらいですもんね(笑)

オリジナルドリブンという考え方

等身大の自分を理解するために、他者から見た自分はどんな人間なのか、常に意識しているとおっしゃっていましたが、自分と向き合うことで考え方や価値観が変わったのですが?

山中:向き合うだけじゃなくて、向き合った結果、自分の弱みも強みも理解して、武器にできることまでが大切だと思います。

僕の場合は、小学生の頃に「暴力に暴力で立ち向かえなかったひ弱さ」があったけれど、そのおかげで「暴力で立ち向かう以外での解決策を考える」ことに頭を使っていました。その経験から今でも、何か起きた際に立ち止まらず脱却できない環境から脱却する方法を考えるというフレームが頭の中にあります。

また、「感情を抑制して理屈で物事を捉える」ことが得意になったのもこの経験からだと思っています。こんな風に、一見コンプレックスや辛い過去に思っていたことが視点を変えたりしっかり向き合うことで、自身の得意や癖の発見につながると考えています。

僕はこのように、自分の強みだけではなく弱みまでも武器にしてしまう考え方を、オリジナルドリブンと言っています。「過去」「自分の能力」ほかにも「目標」そして「現状の環境」など。これらの要素を並べて分析することで、自分だけの戦略が見えてきます。僕にとっての戦略が「等身大」だったんです。

村山:前回の記事にちらっとでてきたオリジナルドリブンは、ここに繋がってくるんですね。

山中:そうなんです。僕は、大学1年生の時に、住んでいた場所から引っ越さないといけなくなるかもしれないという出来事がありました。その時、それまで築いてきたコミュニティがなくなるかもしれないと感じて、居場所の大切さを改めて実感したんです。

居場所があることで、自信と安心感が保証されると思うんです。そうすることで、自分の弱みをさらけ出したり、強みを活かしたりしながら、社会に飛び立っていけると信じています。

村山:確かに、居場所や環境によって自分がどこまで素を出せるのか、挑戦ができるのかって変わりますもんね。それこそ、絶対的味方がいればめちゃくちゃ心強い。

山中:そうですね、ORCaという組織がメンバーそれぞれの居場所になるように、常に考えていますし、僕らが行なっていく事業を通じて居場所の創出にも励んでいます。

村山:オリジナルドリブンという考え方について、もう少し詳しく聞きたいと思いました!また次回聞かせてください!本日もありがとうございました!


広報担当:村山の【編集後記】

今回のインタビューは、いかがでしたでしょうか?
彼の過去を振り返る中で、辛い経験を乗り越えて「オリジナルドリブン」という価値観を確立されたこと、そしてそれが今の事業にも繋がっていることを聞くことができ、自分自身の過去の経験や環境を振り返る良い機会となりました。自分を理解し、弱みを強みに変える力。それは、特別な力なのではなく、私たち一人ひとりの中にもあるもので、向き合うべきものなのではないかと思いました。山中の言葉から、自分自身と向き合い、自分だけの道を切り開く勇気を伝えられていたら嬉しいです。

次回からも引き続き、熱い想いを綴っていきます。どうぞお楽しみに!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

広報担当/村山

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