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気持ちを表現する手段
山の様に預かった段ボールの数々…
レターセット・シートシール・フレークシールにメモ帳…
このモノたちが私に訴えることは
元の持ち主の寂しかった気持ちと想い…
ひとりっ子で本当は大切に育てられていたはずなのに、新しい生活のスタートに過去の荷物を片付けて欲しいと…
封を切っていない漫画本。
使っていないたくさんの文房具を手にすると、彼女の寂しかった過去が私の心に流れ込んでくる…
捨ててしまうことは簡単なこと。
買い集めたモノを手離す気持ちを考えると誰かに使ってもらえたらと思わずにいられない。
自分が幼い頃は、破れても繕って使った記憶。
高価なモノだからこそ長く使う事が出来たいろいろな品々。
作る人の思いと使う人の思いが、掛け違えたボタの様に安価な価値がつけられてしまう事で崩れてしまった今という時代。
本当に必要なモノなのか、考えて買い求めるという躾を受けて育った自分には、最近物の価値がよくわからない。
集めて持っている事で寂しさを満たす事が出来たのだろうか…
本人は言う。
「過去は封印しました。
前を向いて歩きたいから。」
そんな言葉に、過去の経験を糧に前を向いていってくれることだけを願う私。
悲しいかな、記憶は繰り返すという現実。
自分の与えてもらえなかった時間を上手に乗り越えて、子どもと過ごす姿を思い続けたいと密かに願う。
与えるだけの人生も求めるだけの人生も偏ってしまったらうまくいかない時が必ずやってくるから。