成人式に行かない言い訳を考える
皆さんは、ご自身が成人を迎えられた時、それをお祝いするため会、いわゆる「成人式」にご参加されたでしょうか。
私は参加しませんでした。
普段からこういう集まりに参加するタイプではないのですが、今回に関して行かなかった理由は、どちらかというと現実的なところで
・移動費がかかる(当時は地元から離れ大学に通っていたため実家に帰省するのに往復に数万円ほどかかっていました)
・日程的に合わなかった
・そもそも成人式に魅力を感じていなかった(早生まれだったので成人式のタイミングで二十歳ではなかったことも原因だと思っています)
とかがあげられます。
まあ、そういった話をすると、よく言われるのが
「せっかく人生に一回しか成人式なのに、行かないなんて損してるよ!」
みたいなことです。
いや、わかりますけど、言いたいことは。
特に女性であれば晴れ着を着るのも成人式の醍醐味の一つだと思います。
でも、こうも考えられないでしょうか。
成人式が人生に一度だがら参加した方がいいというのは、つまり、人生において成人式という機会が一度しかない貴重な経験だから、参加した方がいいってことだと思います。
その経験の貴重さに価値を置いているんですよね。
つまり希少価値至上主義です。
そういう意味では、コピ・ルアクとか、世界三大珍味とかそういうのと同じだと思います、成人式というのは。
ああいうのは珍しいから価値が高いのであって、必ずしも美味しいわけじゃないと、よく言われますよね。
なのでこの成人式の価値の前提である「貴重な経験=良い経験」という考えがすべてにおいて当てはまるわけではないということを主張したいです。
とはいえ、良い経験ではなくとも、やはり珍しいものではあるから、経験しておいてもいいんじゃない?という方にこそ、ここから先の文章をぜひ読んでほしいです。
このきものと宝飾者さんの調査記事によると成人式の参加率の全国平均はおよそ6割程度だとされています。
もうお気づきでしょうか。日本の20歳は成人式に参加する割合の方が大きいということは、成人式に参加しない人の方が少ない=参加していない派の方が珍しいというわけです。
もっと分かりやすく言い直すと
「成人式に参加しないという経験」は「成人式に参加するという経験」に比べて珍しい経験であるということです。成人式に参加ていない存在こそが稀少な存在だということです。
何事も経験だなんて言いますが、経験しないことだって立派な経験と言えますよ。
皆さんも成人式の参加を断りたい時はそう言ってあげてください。
とはいえ
それっぽく聞こえますし、よく混同されがちですが、貴重と希少は違います。
「希少」=数が少ないこと、「貴重」=価値が高い
という意味です。もし違和感を感じなかった人がいたらその人はもう少し言葉を勉強すべきです。
ちなみに
「違和感」=違いを感じること
なので違和感は「感じる」ではなく「覚える」ものです。もしかしてまた気づかなかった方はしっかりしてください。
というかそんなことどうでもよくって、
成人式ってのは進路が分かれてあんまり会えなくなった中学・高校の友達なんかと久しぶりにあったり、日頃照れくさくて言えないような親への感謝を、改めて伝えるいい節目だと思うので、そんなひねくれたことを言わずに参加することをお勧めします。