丸か角か、永遠に悩め。
もしも丸と角のどちらが好き?と聞かれたら、わたしは「角」と答えます。
丸がもつ曲線や角のないなめらかな様は大変美しく、球体になるとさらに質感が加わって雅さえ感じます。和菓子が好例でしょうか。練り切りの手作業が生み出す美の世界は、ため息ばかり出ます。お饅頭のほっこりする丸は、いつでもいとおしいです。
一方で角の魅力とは。
どの点も直角で凛とした清々しさが滲み出ています。安定感や断面がよく見える利点があります。
角の和菓子も多く、流し物でよく見受けられます。
さて、洋菓子はどうでしょう。
耳馴染みのある言葉かもしれません。
丸はトルテ、タルト、トルタ、タルトレット
ふーっ。ややこしい。
形は丸でも四角でも大抵のものは置き換えて作れるように思いますが、伝統菓子はこの形がベストマッチだと思わざるを得ない存在感です。
カジュアル系では。
ブラウニーは四角に焼いてカット、近年はチーズケーキも四角に焼いてスティック状に食べやすくカットして売っています。ミルフィーユも四角、プチフールも四角は多い。思いつきで書きましたが結構あります。あっ、キャラメルも。
思い立って丸と角で、同じ生地を同量流して焼いてみました。見た目の比較のため。
薄力粉を切らしていたので強力粉100%でマフィンのようなテキトー生地にて。
生地は一度に仕込んで、均等に流しました。
誤差は1g程度です。
型の材質が違うため、熱伝導に差が出たようです。
加えて、角は四隅近辺がよく焼けているので、形が起因しているかもしれません。
パッと見、どちらを食べたいと思いますか。
うーん。
ここまで来て失敗に気づきました。
表面を平らに焼けるもので比較すべきでした。
これでは分かりにくいし、断面はさらにわかりにくい気がします。
この角度だと微妙さが際立ちます。
比較も何もあったもんじゃなかったです、はい。
同じレシピでも型を変えて焼くと印象が変わる(はず)ので、いろいろ試して悩み楽しんでみます。
と、強制終了の気配。
世には便利な早見表があるのでぜひ↓
丸→角、角→丸もできます。
cotta様からお借りしました。
ありがとうございます。
カステラ、豆腐、板チョコ、こんにゃく……
四角の食品が大好きです。
料理もスイーツも材料、味、プロセスに注力しますが、形にも目を向けてみます。
それにしても考えのない行動はただの徒労でした。
次回は計画を立ててスイーツ実験をしたいです。