エトーレの法則とゴキブリについて語る。
「他の行列は自分の列より必ず早く進む 」
1974年にアメリカのエトーレさんが発表した法則。
本や記事で目にすると、よくスーパーのレジ行列が描写されているが、的を得ていると思う。
ひと昔前は、後方から並んでいる人の様子と年齢層とカゴの中身の量を瞬時に観察して並んでいた。
目的は「早くレジ前にたどりつく」他ならない。
しかし、「他の行列は自分の列より必ず早く進む 」のである。必ずではなくても高確率で事は起きる。
意訳すると「自分の思い通りにいくはずはない」
何においても。
ある時からキッパリ雑念を捨て去って、一番近いレジに並ぶことにした。周りも見ない。
あきらめとは違う。どうしようもないからだ。
時代は変わり、セルフレジやレジゴーがあっという間に普及した。レジに人は置かない、精算は自分で行う、その結果が時短になる方式だ。
近未来はどうなるのだろう。
ついていけるのか、理解できるのか。
エトーレさん、助けて!と叫びそうになる。
行列に並びますから!あれ?
自分の思い通りいくはずはないことの1つに、ゴキブリの出現がある。
ゴキブリには申し訳ないが、わたしはあなた方が(すでに複数形)苦手でどうしようもない。
中2のある夜、ゴキブリが飛んで(飛んだ!)、あろうことかわたしの頭に不時着したのだ。
それは恐怖体験と呼ぶには笑いが先に来るが、ゴキブリに対する見方を変える出来事であった。
かなり大人になった今、春が来るとホウ酸団子をせっせと密造する。
その効果効能がわからぬまま、かなり前に教えてもらったレシピ(というんですかね?)通り、かれこれ20年以上は密造を繰り返している。
水回り中心に家中の要所に設置しても、例年忘れた頃に出没する。
掃除が足りないのか。不衛生なのか。怨念が出過ぎているのか。隣家から遊びに来るのか。わからん。
今年はまだお出ましにならないが、これがわたしの隠れエトーレの法則。
自分の思い通りにいかない。夏が怖い。