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「期限」で揺れる行動についての反省と見解
期限が迫ると人は動く。
動かなかった場合は、その代償として
「失う」「落とす」「困る」が待っている。
提出期限
学生時代、提出期限に遅れたことは一度もない。
今から思えば「石橋を叩いて渡る」前に「石橋を叩き壊す」いわゆる強迫観念やや強めであった。
特に苦手分野のレポートは、時間を要して結局中途半端な内容のままで提出期限を優先したことがたびたびあった。
今思うのは、もっと粘って+αを示す気概が欲しかった。残るのは後悔であった。
提出期限がないと、担当教員は評価できないので困り、もっと困るのは自分である。
夏休みの宿題の末路はわかりやすい。
休みの日数はわかっているのに、永遠だとどこかで思っているふしがある。
人は目の前の楽しみに目がくらみ、期限も将来も先送りして後日痛い目にあう。
期限がなければ結果が現れないことは多い。
「単位、落としますよ!」
「二学期、始まりますよ!」
期間限定
これも期限のひとつ。
なんともいえない「普段は感じない切迫感」
今しか、今だけ、今だから、今でしょ。
全部買ったら大変なことになるので見るだけを決め込む。しかし「期間限定大量山積みディスプレイ」は消費者への挑戦状。この戦いはいかに。
「買わなければ、来年まで食べられませんよ!」
……理性とのせめぎ合いに困り果てる。
売り場にレモンの芳香を漂わせたら、間違いなくさらに売り上げは伸びると思う。
「平常心、試されてますよ!」
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今日もある商品を1つ買いました。
賞味期限
いつものスーパーで買い物をした時のこと。
1回の買い物でなんと3回も目撃……あの光景を。
商品棚に頭から突っ込む体勢で腕を伸ばし、一番奥(最後尾)の牛乳を取る。豆腐、練り物売り場でも同様。
「なぜ?」
数日しか違わない牛乳の賞味期限を長くするために、手前から買わずに品出しサイクルをねじ曲げてしまう。その消費行動には毎回辟易とする。
腕のストレッチをするのであれば、自宅で存分に伸ばせ。頭を冷気に突っ込みたいのなら、自宅の冷蔵庫に突っ込んで十分冷やせ。それくらいに思っている。
スーパーによっては、「手前からお取りください」と表示しているが、効果はどうなのだろうか。
最近驚いたのは、一番手前の豆腐を買おうとした時のこと。当然賞味期限が短いものだ。
たまたま店員さんが品出中で私を見た。
「新しい日付のがありますよ」といいながら奥の豆腐を指差した。はぁー?それでいいの?
決してサービスでも気遣いでもない。手前から買わなければ賞味期限の古いものが残って困るのはスーパー側。
「これ(賞味期限が迫っている方)を買います」と返答したわたしは、意識高い系痛い人なのでしょうか。
手前から取れ、手前から。
たった1日2日であっても、賞味期限が長い商品を意地でも買うポリシーを教えてください。
いずれにしても、「期限」と聞くと油断するし焦るし、かなり試されてる気がする。
納期も工期も振込期限も「期限」という名のお約束。
目的、目標の設定、計画、そして実行。
期限との向き合い方は、身につけた習慣と継続力と社会性にヒントがありそうだ。