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【サバのカレー麹焼き】仁義なき戦い経由でフランスへ

古い映画は全く知らないのですが、年末に「はたらく細胞」を鑑賞したからか、わたしは女優モードに切り替わりました。今日は任侠映画に出演します。

魚は未だに見るも触るも苦手で、背中をチラッと見るだけでも本音は怖い。いい歳してー!なのです。
皮の模様と色を凝視できません。南方の海魚のようにビビッドで友好的空気を醸していても、見つめられると怖い。食べるのは好きだからせつない。

特に青魚の鈍く輝く感じは、たまらない威圧感があって恐怖が3割増です。
サバの威風堂々っぷりは、ちょっとやそっとでは揺るがない。

DHAやEPAが含まれており、中性脂肪がどうだの、認知機能がなんだといわれる優良食材の青魚を無視する度胸はない。魚が苦手になった家族にもおいしく食べて欲しい。わたしは食べるのはOKです。

どうすればいいのか。
ポイントは青い背中。 
わたしは女優。任侠の世界へ行って来ます。

カレー麹に約5時間漬けました。
ほとんどぬぐった後です。背中が怖い。
薄力粉を振ってパン粉をつけます。
(卵はスルー、怖くて画像はありません)
つけ合わせ
オリーブ油でキャベツを軽くソテーして
ケチャップ麹で和えます。
オリーブ油で両面をこんがり焼きました。
パセリを振ってレモンを添えます。


肩から着物をかけて、青い模様を全力で覆ってあげたらいいのか!(このあたりでかっこいいBGM)

パン粉効果で少しばかり背中をぼかせました。
カリッと香ばしく焼けて、いつもは真っ先に取り除く(怖いはずの)皮まで食べてしまった。おいしい。
カレー味との相性がよくて、また作ってもいい!と、まさかのおまけ付き。

魚が怖い時は、全力で特定部位を隠そう。
背中にそっと着物をかけよう。
もしくは塩麹焼きで皮を故意に焦がして、食べる時に剥いでから盛りつけるのもありです。



一方で、サバは言葉の世界でも輝きを放ちます。
有名な「鯖(さば)を読む」

「鯖を読む」の語源は、諸説あります。
ひとつは、鯖は腐りやすく傷みやすいため、捕獲した後急いで数を数えており、数え間違いが多かったこと。いい加減に数を数えるというニュアンスで、「鯖を読む」が生まれたようです。

他にも、大量の鯖を捕獲した際に漁師が数をごまかしていたという説や、魚市で小魚を早口で数えることを「魚市読(いさばよみ)」と呼んでいたことから転じて、「鯖を読む」が生まれたという説もあります。

Ogg.jpより引用


年齢を尋ねられると返答が面倒くさくて、
「永遠の30歳」と煙に巻き、
「嘉永6年に黒船を見た」と逆鯖を読み、
「事務所を通してください」とスルーした。

サバには大変お世話になっているのに、もっともっと丸ごと愛さければならない。



フランス語はまったくわかりませんが、いくつかの単語のみ知っています。
あいさつの中では「Ça vaサヴァ」が元気よくて大好き。ずいぶん昔にCMで流れた記憶があります。



フランス語のサヴァは好きなのに、なぜサバは怖いのか。発音が似ている。
なんて考えながら、いつものテキトーで二者の関係を検索したところ、驚愕の事実発覚。

Ça va(サヴァ)
フランス語で元気である、大丈夫であるの意
あいさつ表現

鯖(サバ)
サバ(鯖、青花魚、鮄、英: Mackerel)は、スズキ目・サバ科のサバ属・グルクマ属・ニジョウサバ属などに分類される魚の総称。世界各地で食される。日本近海ではマサバ(真鯖)、ゴマサバ、グルクマ、ニジョウサバ(二条鯖)の計4種が見られる。

Wikipediaより引用



「サバサバしている」とは、物事にこだわらずにさっぱり、あっさりとした淡白な態度や性格を表します。
短所としては、ズケズケしていて相手を傷つける無神経さがあげられるようです。

これは、日本語の「サバ」フランス語の
「Ça va(サヴァ)」
(あいさつ表現)の音が似ていることが由来だとか。えーっ!!本当?
さらに検索すると、無関係との主張もありました。

サバサバしていて決断が早い←わたしの人物評の一部です。

つながった。わたしはサバだったのだ。

「鯖鯖している」と表記したら、あの怖くて青い背中が目に浮かぶので、ここはフランス語の力を借りて「Ça va  Ça va(サヴァサヴァ)している」

と脳内変換で元気を出して、「サバ」を胸に秘めながら時々カレー麹焼きを作って食べます。



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