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動物は「配置」が命だから。

なんの確証もありませんが、うすうす勘づいていたのです。動物モチーフ菓子についてです。昨日はわけわからん記事を投稿して失礼しました。


スイーツ画像を見るのが大好きです。目が喜んで脳が打ち震えます。動物モチーフ菓子を見るのはかわいくて。なぜこんなに表現できるのか考えた末に、ある時気づきました。

定位置に道具(目鼻口)を置いていない。


「顔の中心に目鼻口をできるだけ寄せる」とよさそうです。極端な例では、横一線に置いてもよいくらい。愛嬌が出てなんともかわいいのです。



過去を振り返ると、たまに動物モチーフで作っていました。自分の意思ではありますが、苦手意識100%を抱えて全く楽しい気分になれずに義務感だけの修行でした。

抱っこクマが流行った頃、きれいにできるイメージが0%のまま仕事で作りました。コンセプトは「みんなで楽しくlet's go」だったので、未熟さをかき消して勢いだけで凌いだものです。

そもそもクマが直立。ヒグマか?!
赤で印をつけました。
(cottaサイトより引用)


上記のクマはとてもかわいく表現されています。
前足で持つ様子は、たまらなくキュン。
ここで、アーモンド他を持つ前足の位置をご覧ください。赤線と平行、もしくは持ち上げて頭に近いところにあります。だから手を挙げているように見えて、ヒトに近い動きに思えます。さらに愛嬌を感じます。

晒し画像がなくて残念ですが、わたしが作った(当時)抱っこクマは、前足が上の画像とは違って水平より下向きのものがあり、なんとも疲れたクマになったのです。アーモンドが重そうで。笑いますよね。
その時はどうしてかわいくないのか?くらいで深く追求しなかったのですが、後年ようやく気づきました。
「配置」と「角度」が命だと。

参加された方々には本当に申し訳なかった。今思い出してもギューッてなります。
クマにもごめんなさいです。かわいく作れなくて。



クマった性格ですから(ヒグマ)、失敗してもまたやるんですわ。次はパンダでした。

9年前?初めて作った3Dアイシングクッキー  
当時関わっていた若者6名を表現しました。
この中の一頭がわたしです。
勘のよい方は100%当たります。
クッキー仕込みから完成まで13時間。なぜ?


不器用な人がすると本当にバレるアイシングクッキー。ある事情から覚悟を決めて作りました。上がらない気分を上げるために、動物で一番好きなパンダを選びました。

「定位置に道具(目鼻口)を置かない」
「なるべく中心に寄せる」

頑張ったけど、改善の余地があり過ぎて。
こんなもんですがなんだかね。
パンダが気の毒でした。ごめんー!

目鼻口の位置はいかがでしょうか。
(Pinterestより引用)




7年前?に必死で作った食い意地全開のジャイアントパンダ。
笹とパンを左右に配置(見える?)
食べたいものは足元に。



最後はマジパン細工です。
嫌だというのに一緒に作ろうといわれて断りきれず、渋々作りました。テキトーの産物はまたまたパンダです。

マジパン細工は、比較的本物に寄せる傾向があるように思うので、顔の道具はそんなに寄せませんでした。作るのが嫌で嫌で早く終わらせたかった。
ツートンのパンダは色合わせが少なくて最高。

足元にはプレッツェル、ポンデリング(1個不足!)、フレンチクルーラー、ドイツパン、ハンバーガー、目玉焼きトースト、うに軍艦巻き、ギョク、クロワッサンを思いつくまま猛スピードで作って並べました。

ヤケクソ感が滲み出ています。
パンダ、ごめん。イヤイヤ作って。苦手だから、好きではないから、どうしようもない。許してください。



何年も経つのに、最近やたら思い出すんです。
過去のやらかしの数々と辛く悲しかった時間を。
そこにたまたま動物が絡んでいた。
わたしは無意識で悲痛なまでに詫びていたのです。
「ごめん!下手で!懺悔!」
関わったみなさまには「申し訳ございません!」

これはリセットしなければ。過去は過去。終わったことは終わりにしよう。
動物菓子を食べられないではないか。そこ?
言い換えると、このモヤモヤを浄化すれば、鳩サブレーもコアラのマーチもたべっ子どうぶつも平気で食べられるはず。ついに道が開ける予感。

近々、動物慰霊祭を開催いたします。


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