星取表から勝手に想像してそっと祈った五月場所。
肉眼で見える星は約4300種あるとか。
しかし、大相撲の星は白と黒の2種のみ。
8回勝って(白星)翌場所に番付が上がる。
負け(黒星)で下がる。
黒があるから白がある。
素人考えではあるが、どこを切り取っても相撲界の厳しさは想像の上をいく。
常に怪我がつきまとう。
生身の戦いは、さぞダメージがあるだろう。
サポーターの白が哀れでならない。
唯一の「まわし」さえ、取れたら反則負け。
常に番付で実力をさらされる。
「能ある鷹は爪隠す」なんて悠長なことをいえない。
場所中は毎日が本気。個人戦。
同部屋力士はいてもチームメートではない。
今日はダルいからそこそこに……ができない。
常に勝ち負けありきで、引き分けがない。
たまにある不戦勝がラッキーくらいか。
常に幕内、幕下、十両などの浮き沈みがある。
これはサッカーでいうJ1、J2みたいなもの?
戦うフィールドは上ほどいいでしょうから。
8勝と7勝の違いを痛々しいほど突きつけられる力士の心中を思うと、キュンとなる。
サラリーマンでは仕事でミスしたからといって、2ヶ月後に職位が下がったり、異動はないでしょう。
野球はじめ他のプロスポーツは半年くらいの期間がある(ありますよね?)。
しかし、大相撲は2ヶ月に1回本場所がある。
本場所×15日×6場所=90日以外にも+巡業やイベントもこなす。
待ったなし。
わたしは心から力士のみなさんを尊敬している。
星に願いを。
怪我や病気から復帰して、全力士が出場した熱々の大相撲が実現しますように。
再起した力士の白星は、いつも以上に輝きを放つだろう。