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よく勝つものは争わない
戦後の日本を導いた、故吉田茂氏の言葉だ。
歴史の変遷を確認すると、確実に言えるのは戦争をしなかった国が優位となっている。戦争をして勝ったとして、結果疲弊する。疲弊した上でまた勝つためには戦争をしなければいけない。結果、どんどん疲弊して行き最後に負けてしまうことになる。
これは国家間の話だが、我々の人生の中でも同じことが言える。誰かと意見が合わない時に、すぐにディベートに持ち込むことをする人がいるが、これは得策ではない。誰かを言い負かした途端に、勝ちと負けの立場が残り、その後の協力関係に傷をつけてしまう。あんな人を助けられないよ。そんな関係を勝負好きの人はどんどん増やしてしまう。連戦錬磨で皆言い負かしたから、自分が何かやったときにはみんな助けてくれる、と思いきや、弱みを見せた途端に皆歯向かってくるのだ。
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