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ネットとリアルの境目

インターネットの言論は、まさに皮肉と批判と非難の嵐だと思う。3Hと書けばいいか。目立つ記事やコメントは、いつも攻撃的だ。

しかし現実はどうだろうか。身の回りの人々がそこまで攻撃的な発言を連発しているか。もし実際にネットのような言論をまとうものなら、仲間外れになるか、距離を取られるか、何しろ社会に適応できない人物として扱われる。会社の中でもたまにそういう社員が、チームの中でもめ事を起こし、能力はあるのに仕事が振られなかったり、会議に呼ばれなくなったり、部署から外されたりするのは、これは太古の昔からそうだろう。

かなり昔の出来事(1996年)だが、大学の卒業論文で「コンピュータ通信におけるコミュニケーションの特性」というテーマを扱った。色んな調査の結果「匿名性が高くなると人の攻撃性は高くなる」と結論づけた。当時、2ちゃんねるも無かった時代に、よくこの結論を導いたなと今では感心する。どの人も持っている攻撃性は、普段の現実社会においては隠されているけれど、いざ匿名になると自由に露見してしまう。日本社会は協調性と和を大事にしている、と言われるにもかかわらずネットではそうではない表現の方が好まれる。これは、ネットリテラシーがある程度浸透した世の中において、いいねをつけることで安全に表現しようということなのだろう。

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