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10年前くらいから流行したキャリア論がすっかり下火になった理由

確かに10年前くらいにキャリア論盛り上がった。どうすればより年収が最大化するか。色んな職種があり、企業規模も大小あり、JTCだの外資だの色々意見が飛び交った。だが今は、そんな言論は下火だ。キャリア論に熱中した彼らはどういう結論を下し今を過ごしているのだろう。

私はもうすぐ50歳という立場でこれを書いているが、きっとキャリア論を盛り上げた彼らも似たような年齢だったんだろう。いよいよ40代が来てこれからどう動くかで人生が決まる、ような気持ちがしてSNSに書かざるを得なかったのだろう。そしたら、レスポンスも盛り上がり、お祭りのようになったと推察している。その後何かの行動を実際に取った人もいたし、取らなかった人もいる。何が正しかったのかは人それぞれだが、結果は一つだ。今目の前にある景色それだけである。

私自身もおそらく一つの結果を見ている。正解でしたか?とインタビューされたら、そうだな、正解だったと答えるかな。私は転職しない粘り込み戦略を取ったが、平和に暮らせているし大きな不満もない。探すとすればどちらかといえばこれからの自分の行動指針だ。このまま定年に向かってまっしぐらなのか。それとも何か別シナリオがあるのか。でも、10年前ほどは盛り上がらないに違いない。人それぞれの個人的な理由が強過ぎて、キャリア論というほど理屈が形成されない。「許されるなら、好きなことをやればいいじゃない」みたいな感覚論の方がもはや説得力がある。

単刀直入に言おう。50を超えたら「死」が見えてくる。芸能人の訃報を聴いても年齢がそこまで自身と遠くない。40代までは無頓着でいられた、いつまで生きるかということが具体的な条件設定となる。

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