HowToでは人生、何も変わらない　思考法を根底から変えよう

人生とは複雑で悩ましいものですから、人々は日々答えを見出そうと努力しています。「〇〇するためのXつの方法」みたいな記事がネットにはたくさんありまして、確かに一読すると心がスッとします。しかしそれで、人生に本当に変化が起きたことがあるでしょうか。これまで、いくつものそんな記事を読んで、果たしてどれだけマスターできたでしょうか。むしろおぼえてもないことの方が多いものです。

なぜ、このようなHowToは、人生に影響を及ぼしにくいのでしょうか。それは、何か、例えば「Xつの方法」みたいなものを頭で暗記しても、複雑な人生の事象には太刀打ちできないからです。色々な理屈があって目の前のことが起きているのに、横から拝借したペラペラの理論など、当てはまるはずがありません。当てはめるためにはもっと考察が必要であり、考察している間に人はHowToのことなど忘れていくのです。結局は自分自身で、あらゆることに対応していかなければいけない。

つまりHowToなんて、読んでいるその時の気持ちよさが目的であり、実際の人生の変化までたどり着きはしません。ですから、そのような類の話は、読むだけ無駄です。なのに、人を惹きつけるタイトルを書き、読んだ人に清涼感を与えるだけの記事が日々量産され、終いにはもう、呆れてしまっている人もいるのではないでしょうか。煽りの内容もだんだんとテンプレート化してきて、しかも中身は薄い。本当に問題に直面したことがあるのかこの著者は？、という疑念もその通りと言えます。

私は思うのです。そんなHowToは横に置いておいて、誰かの思考を学んだ方がより役に立つのではないか、と。

私は、社会人を三十年弱続けてきて、今幸運にもマネージャーレベルの仕事に就いています。大きな責任を背負っていますし、それでも日々のビジネスを自身の力でコントロールできています。現在に至るまでに、たくさんの冒険を経験し、時には失敗も数多く経験し、それでも這い上がり今を迎えています。

昭和の会社なら、若手を飲み屋に誘って、これまでの経験をああだこうだ聴かせて、知恵や哲学を伝達するのでしょう。ただ、もう令和の世はそんな文化は消えつつあります。私自身も飲み会が得意じゃないし、ウェットな関係は苦手です。一方でこうやって文を書けますから、それなら、ということで毎日、この手の知恵や哲学を、記事にすることにしています。私には、思考を文にし他人が読んでも理解可能にするスキルがなぜかありました。このスキルを持って、読んで頂く方に伝達したいのです。私の思考法を。

毎日、一つずつ私の記事を摂取することにより、少なくとも私が人生やこの社会に対してどう向かい合い、捉え、行動するかのメソッドの一端を知ることができます。それを日々繰り返すのです。なぜ、この繰り返しが良いかというと、同じ人物が書いていますから、矛盾がないのです。複数の人の思考法は時に矛盾します。一人の人間の中に二つ以上の思考法を取り入れると成り立たないことがあります。これを防げます。

もちろん、この思考法は合わないなと思ったら、それはそのまま置いておいてもいいのです。記事の中には逆に、とてもフィットする表現や内容もあるでしょう。その積み重ねの中で、自身だけでは到達しえないような思考法を自然と身に着けることができるようになるのです。

私の記事の積み重ねは、結局は私の人生の中のベストプラクティス（最善の方法）ですから、取得するまでに社会人経験三十年弱が経過しています。それを、読み進めることで若いうちに、私と同じ思考ができるようになっていく。そうすると、きっと読み手の複雑な人生で、「あ、あの時言っていた話だ」ということが想起される瞬間があるはずです。

私の記事を一つだけ読んでも人生は何も変わらないかもしれませんが、読み続ける習慣を持つことで人生は大きく変化するかもしれません。それが、良い変化、良い出来事であることを願ってやみません。

私は、せっかくここまで得て来た経験を、自分だけのものにするのはもったいないと思って、このメンバーシップの活動を継続し、書くことを使命と思っています。HowToは書きません。思考法を書きます。思考法が積み重なって思想になるのだと思います。そこまで大きな真実にたどり着けるかは、私の人生もまだ続くのでわかりませんが、少なくとも私は私の思考に自信を持っており、他人と共有できることでなにがしかの変化を社会にもたらせるのでは、と期待しています。

メンバーシップを半年続けて、継続する目的が明確になりつつあります。ぜひ、今後もご期待ください。