生産性のはき違い
同じ売上を上げるのにかかるコストを抑えれば、それは生産性が上がったということになる。日本企業は生産性向上が大好きだ。生産性が上げれば上がるほど利益効率が上がり、売上を上げなくても利益が上がる。
このところよく耳にするのが、同じ値段だけれど、品質を下げるやり方だ。例えば同じ弁当をリニューアルして、器に細工をして内容量を減らし、そこでコストを抑える手法がある。なんと、セコいのだが、結構な企業がこのやる方に手を付けているように見える。家電製品でも素材が簡素化され、買い替えたらかえって安っぽくなった、なんてことはよくある。もともと原材料の値段が上がっているから、利益を確保するために品質を落とさざるを得ないという理由もあるだろうが、結果としては同じことだ。
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