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効率を上げる努力を続けるだけでいいか

効率を上げると一人当たりの仕事量は増える。人件費はメンバーの増減が無い限りはほぼ一緒だから、効率を上げれば上げるほど合計の仕事量は増えて行く。

ただし、効率化をどんどん進めて極限まで行くと、一人にのしかかる仕事量がかなり多くなる。そして効率化とは、複数の仕事を同時にやることを強いるので、同時に進めるべき仕事の数が増える。

一つ一つの仕事は効率化して簡単になったのに、並行にやらねければいけないので難易度が上がる。メンバーの脳は疲弊しやすくなる。あれもやらなきゃこれもやらなきゃ、と。

過去、コンビニの店員さんが同じ目にあった。どんどんコンビニがサービスを増やしたばっかりに、時給は同じなのに仕事がどんどん増えると言う不平不満が社会問題になったこともあった。結局はその頃から状況は改善されていないように見えるが、デジタル導入でさらに効率を上げて対処したように見える。相変わらず店員さんはおぼえなきゃいけないことがたくさん、だろう。

効率を上げると仕事が楽になる、というのは一種の考え方の癖、なので私がメンバーを指導している結果、メンバーも効率志向になってきている。それは喜ばしいことだが、たまに、「そこを省略したら、効率向上というより品質低下の方が問題でしょ」という場面も目にするようになった。

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就職氷河期初期からIT業界に入ったインフラエンジニア・技術系マネージャーのorangeitemsが運…

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