採用担当者は何を基準にスカウトメールを送って、カジュアル面談をどう考えているのかを語る
はじめに
一筋縄ではいかない採用活動
ずっとIT業界の現場で頑張ってきたのだが、今年に入って採用のフィールドでも一仕事することになった。大手転職サイト、かつ最近流行のスカウトメールを求職者に直接送ることができるサービスを使って、できるだけ応募者を増やすのがミッションである。
スカウトメールを送るにしたって、送ることそのものが有料である。だから無差別に大量に送ると損をするだけだ。だから、基準を設け、その基準に達したした人にスカウトメールを送ることになる。
人によっては、転職サイトに登録した途端に大量のスカウトメールを受領する人もいる。いや、登録したけれど全然音沙汰なしという場合もあるだろう。しかし、何がこの差を生むのだろうか。
どうやって採用担当者は、この人をスカウトする/しないを判断しているのだろうか。はじめてスカウトメールを私が送るときは完全に手探り状態であった。むしろ、手抜きではいけないと思い、職務経歴書を全部読み込んで1件1件対応していった。年齢、性別、学歴、職歴、取得スキル、現職、現在の収入、希望する収入、所在地、勤務希望地・・・などなどである。これは、想像してみてほしいが、非常に大変な情報処理である。書かれていること全部を把握するだけでも時間がかかる。これを数百人、もしくは数千人レベルで行っていくことになる。
いや、検索条件で絞っていけばもっと楽に処理できるのでは・・と考えるかもしれない。しかし、それは年齢、収入、大卒以上/未満など、デジタルな情報ならできるが、もっと細かい部分。例えば取得スキルや仕事内容まで踏み込んでいくと、国語の問題となる。キーワード検索ではすり抜ける情報をいかに補っていくかが必要になる。
そこまでして、情報を吟味して、そしてスカウトメールを送る。
しかし、送った求職者からは何の音沙汰もないのである。何が間違ったのか。この求職者には弊社の仕事はマッチしているじゃないか。なぜ返信すらないのか。なぜ。
あれだけ読み込んでスカウトメールを送ったのに、何の連絡もないとはどういうことだ。
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