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IT業界を目指す人に知ってほしいこと

IT業界にシンプルに20数年在籍している、というのが価値になっていることに気が付いたのは最近のことです。最近は就職人気ランキングでもIT業界の企業が上位に来るようになったとか。

でも、それは最近のことで、ひと昔前はほんとひどい業界だったんですよ。ブラック業界=IT業界、って言われていました。終電ダッシュとか、会社に来たら会社のイスで人が寝てたとか、もう何日も家に帰ってないとか。倒れて救急車で運ばれたとか。そういうのが当たり前に見られた業界でした。

私も一度だけ転職したのですが、ある構築案件で、自宅から数百キロ離れたデータセンターに一週間ほど缶詰となり気分が鬱々としたことが原因でした。こんな知らないところに飛ばされるようなことが今後何度もあったら嫌だな、会社変えよう、と思ったのがきっかけでした。データセンターの休憩室で、フィギュアスケートの高橋大輔さんが銅メダルを取った演技を小さなテレビで見ながら、「帰りてえ」と心の中でつぶやいたのを今でも忘れません。

今、業界がすごくホワイトになったのにはいろいろと理由はありますが、コンピュータ自体の性能が上がったこと、そして先輩たちがプロジェクトマネジメントの方法を非常に洗練させたことの2点があります。昔の構築方法は、もう思いのままに組み上げていったのでどこかでバグだらけなのが発覚しデスマーチ開始、だったのですが。そうならないようにいくつもの網をプロジェクト進行時にかけて、かなりのチェック機構が働くようになっています。ありがとう先輩方。進捗管理、文書管理、変更管理も昔は適当でした。

と言うことで、どうも人気職種となりつつあるIT業界ですが、みんな誰もが技術者でみんな誰でもコンピュータの画面を見て仕事していると思われがちですので、誤解を解いておきたいと思い記事を作成しました。そんなことないですよ、一口にIT業界と言ったって、様々な仕事があるので、人気だから、給与水準が高いから、みたいな理由で入ってくる方たちに、その概要を説明しておきたいと思います。

ちなみに、どんな仕事になったって、成功すれば給与は期待できます。そこは人気たるゆえんだと思いますのでご安心ください。他業界では大変で激務なのに給与が上がらない、というところもありますからね。それはIT業界は全ての業界から今頼りにされているから、と言う理由です。

さて、いろいろな仕事、について話していきます。


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就職氷河期初期からIT業界に入ったインフラエンジニア・技術系マネージャーのorangeitemsが運…

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