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ロースキルの一掃

実際に私の職場で起こっている話である。

組織にはいろんな仕事がある。高度な技術を要する仕事をハイスキル、誰でもできる仕事をロースキル。特にこの「ロースキル」と言う言葉は最近よく耳にする。ロースキルの人材、と言う言い方で、未経験や未熟な技術者をそう呼ぶ。

ロースキル人材はある程度単価は低いものの、最近の人材難で金額は高止まりしている。十年前だったら考えられない価格でロースキル人材を雇い入れないといけないケースは、現代を象徴している。

ロースキル人材が単体で高いのは流石に見栄えが悪いので、ハイスキル人材とセットで客先に出すパターンが良くある。そうでもしないとハイスキル人材にもロースキルな仕事がまわってくるので効率が悪い。ハイスキル人材を活かす意味でも、ロースキル人材をセットにすると色々都合がいい。

また、ロースキル人材はやがて実力を付けて行きハイスキル人材へ成長する人も「中にはいる」ので、たまにお得な人材もいる。ハイスキルもこなせるロースキル人材もいて、その場合はWIN-WINの関係にもなる。

長年そんな状況だったのだが、どうにもChat GPTができすぎて、今後ロースキルの仕事が吸い込まれそうな目算になりつつある。

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就職氷河期初期からIT業界に入ったインフラエンジニア・技術系マネージャーのorangeitemsが運…

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