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転勤って結局は地域を疲弊させるよね

私自身は、就職する時に支社のない会社を選んだし、一度の転職でも同様だったから、転勤というものをしたことがない。職場が東京都内をたらいまわしになったことはあるけど、引っ越しを伴うようなことは全く無かった。転勤がない、ということを現在から振り返ってみるとなんと素晴らしい選択かと思う。転勤のない会社を狙って就職してはないような気がするが、結果としてそうなった。

転勤。単身赴任なども絡みかなり社員の人生に影響する制度だ。基本、転勤してくれる人には会社も手厚くする。地方の物価は安いので本社のある東京や大阪の基準で給与を出し、しかも何とか手当みたいなものも加算するので、経済的には得も多い。が、こればっかりは(結婚していれば)家族も大変である。ついていけない、ということで単身赴任になる人も多いだろう。単身赴任となれば、会社を辞めたり本社に戻ったりでその土地を引き払うことになる。だから根付かない人口と言っていい。

かりに転勤先で住居を構えてしまったとして、その土地で子どもが育ち根付くかというとかなり疑問符である。それは、都会の暮らしを知ってしまった親が、子どもの進路についてやはり都市圏で勝負した方がいいんじゃないかと、都会に子どもを送り、そして子どもはそのまま都会に住み着いてしまう。

私自身がそうなのでわかる。親が都会を知っていて、そして子どもの教育先が田舎に無い場合は自動的に都会に送る。都会の方がよりチャンスも多く、就職先も豊富で、そして生活も豊かになることも知っているからだ。子どもには良い選択を与えたいと思ったら都会に送りたくなる。そして私は都会に住んでいる。

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