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炎上する仕組み
この前、「NTTは滅ぶ」みたいな発言をSNSで見たのよ。NTTって全世界で30万人、日本だけでも3万人弱の社員がいるわけ。取引先やら関連会社やらで、もっと関係している人は多いだろう。それをね、「NTTは~」なんて発言を個人で行うってことは、最悪全員敵にまわしているようなものだよね。もし日本の3万人が同時にSNSで反論して来たら、その人、ひとたまりもないだろうね。一つ一つに反論してられないよ。反論してないのにまた反論が届いて、もう、言うんじゃなかった、って思うだろうね。
ネットってそういう性質があるよね。言論の自由、みたいな前提で自由に考えたことを言う権利があるように見えて、それが一度社会に晒されて、そして誰かの感情を逆なでするような話だと思っても見ないたくさんの人が反応してくるよね。炎上って言うのかな、一度でもその炎上の中にいるとわかるよ。もう、どうにもならない。言いわけしようにも誰も聞いてくれないし、むしろ火に油になる。
そういうときはどうすればいいかって、何もしないこと。何の発言もせず、説明もせず。ただただ時を待つだけ。そしたら、みんな忘れる。人間って不思議と寝ると結構忘れてる。土日の休みを挟んだりするとなお良い。もう飽きて次の話題に行ってる。
炎上商法みたいに、わざと炎上を起こしてそこで人目を集めて知名度を上げるような話はあるけど、常人なら、普通のメンタルなら不快感の方が強いよ。人は普通は、嫌われたくないからね。自分がいくら大事で、ありのままで生きるのが現代だとしても、ありのままの自分を攻撃されると、たいていの人は歪むよ。
だから、ネットに、SNSに何かを書き込むときは、主語の大きさには気を付けた方がいい。主語が大きすぎるときは、その主語が全部自分に歯向かってきたときに自分が耐えられるかを、想像できなければいけない。
もちろん言論は自由なんだけど、その相手も人間。そして人間の人数が物理的に多いだけで、怒りや憎しみって増殖しちゃう。その大きな渦に対して耐えうるだけの心の防御力があり、そしてそれでも主張をしていく覚悟がある人だけ、発言するといい。
人間って、若い頃は生意気で大きな口を叩く。そして段々物事を知り、年を重ねると穏やかな物言いになっていくけど、これは、別に人間が丸くなっていくわけじゃない。言葉の重さを知るようになるからだ。軽々と、大胆なことを言うだけ、損をする。
それでも、大胆なことを、状況を読んで発言できる人は、全ての計算ができている人だ。こう反応されたらこう、ああ反応されたらああ、多方面でロジックを完成させているからこそ、言える。そんな発言を重ねている人の発言は重くなる。周りも簡単に、反論できなくなる。
発言に重みのある人は、発言の重さを知っているからこそ、普段は大きなことをあえて言わないよね。波風立つのがわかっているから。
まずは、基本的な知識として、軽々に大きなことを言わないよう自己管理すること。言う時には覚悟を持つこと。信念であるならば貫き通すこと。そして、どうにもならん炎上に巻き込まれたら、身を引くこと。炎上が収まるまで一切見ないこと。人が忘れっぽい事を知ること。炎上したところで、数日で収まる。・・としても、炎上は不快なものであるから、できるだけ炎上しないように生きること。
主語がでかいのは、これはやっぱり危ない、ということは確実に言える。わざわざ危ないことを、気軽にしないようにしよう。
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