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鍛錬への耐性が才能を決めるわけじゃない

どうにも、めちゃくちゃがんばったから、とか、何かを犠牲にしてまで勉学に打ち込んだとか、そういうことで能力向上を謀る人がいる。漫画の読み過ぎだと思う。すごく打ち込むとテンションなりモチベーションなりが上がるのはわかるが、全く能力の向上とリンクしないことがわかっている。

過去の鍛錬が、非人間的なカリキュラムであって、それを乗り越えたら忍耐力が付いているのかもしれないが、それは忍耐力の訓練であって、能力向上とは関係がない。

能力を向上させるためには、その時に正しい訓練方法を行うこと。いくら高度な学習を目にしたところで、理解できなければ意味がない。反復練習で無理やり暗記したところで、理解していなければ応用ができない。鍛錬をやめたらすぐに抜け落ちてしまうし、そんなものは実力と言わない。

こんなにがんばったんだぞ、と言っても自己満足の範囲から出られない。真に実力のある状態になるためには、理解こそ全てだ。

より能力を高めている人の特徴は、努力を努力と全く思っていないことだ。朝起きて寝るまで、生きること自体と、努力が一体となって溶け込んでいる。まるで暇つぶしのように学習に向かう。もう学習とも思っていない。3食のご飯を食べるように、風呂や歯磨きのように、努力をする。

正社員になり定職に就くことでなぜ実力が付きやすいかというと、仕事が生活の一部になるからだ。流れるように仕事をしていれば、気づかない間に実力が付いていく。

だから、もし何かを今後習得したいとか、キャリアを向上させたいなんて欲求があるとしたら、簡単なのは、業務の中で高度な仕事を組み入れることだ。そして、<法的に/自身のキャパシティー的に>問題のない範囲で、できるだけ目一杯働くこと、だ。

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就職氷河期初期からIT業界に入ったインフラエンジニア・技術系マネージャーのorangeitemsが運…

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