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負けないようにするとうまくいく、いくつかの秘訣
かなり私は勝負好きで、その割には負けも多くて、おかげで特に若い時は傷も絶えなかった。最近はうまくやっている。いろんなことに気を付けている。挑戦しなくなったわけじゃない。勝負のタイミングもある。どう対処するようになったのか、その特徴をいくつか挙げて行きたい。
相手をやりこめない
ディベートになったら、私もいくらでも話せるし論も立てられるから、あんまり負ける気もしないけど、勝ってもいいことが無い。相手を負かしたところで相手が今日から敵になるだけ。勝ち負けみたいになった時点で、総じて負けなのである。じゃあ、相手が自分を負かしに来たらどうするか。この時すぐには相手にせず、相手の要求や要件をしっかり記録する。持ち帰って考えるのである。これをどうすればよい方向に変えられるか。相手が落ち着いた後に話をしてみると、案外、話は進み始めるものだ。
やりこめるというよりは、きっちり情報取りして、自分の思考に引きずり込むようにして、辛抱強く合意形成を図るというのがもっともよろしい。うまくいったら、味方になってくれることもある。そもそもそれだけ向きになるということは、相手は話を聴いてほしいだけなのかもしれないから。
自分から結論を言うことをあきらめる
私はせっかちなので、議論の場で「ということはつまりこういうことですか?」と言いがちだった。
最近はあまりそうは言わないようにしている。とりあえず聴ききる。相手が話し終わるのを待つ。多数の人は話が上手ではないので、聴いているのもめんどくさいのだが、敢えて静かにしておく。
聴いた後ではある程度の結論を提示したいところだが、出し渋る。結論めいたことを言ったら相手が「はい!わかりました!」みたいになって、私が言い出しっぺのようになることが多いからだ。
結論があるとしても、私からその話が出るのではなく、話し相手をしながら結論の方向に向けるようにしている。ロジカルに考えればその結論になるよね、という方向へ持っていく方法。それはロジカルに話せばいいだけである。こういうことですかね。そうするとこうですね。相手に結論を言わせられたらしめしめである。私はそれに乗っかればいい(ずるい)。
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