背中を魅せる

30代も半ばに差し掛かった。というかどっぷり真ん中。

職場での私は、今までと立場か変わってきていて、まだまだ甘ちゃんなのに自分よりも若い人たちの方が多いチームで、いかに後輩たちを育てるかとか、自分の経験を伝えていくかとか、人間関係をどう調整するかとか。そんなことを考えなきゃいけない年齢になってきたんだなぁとしみじみ思っていたところだった。

でも、なんだかスッキリしなくて。ずっとモヤモヤしていて。何が違うんだろうってずっと考えていた。今、私とペアを組んでいる人は今年が採用１年目。その人には、指導者？の方がついてくださっている。仕事のやり方なんかを見守りアドバイスしてくださる方。その指導者の方と話す機会があって、ここ最近の自分のモヤモヤが晴れたのだった。

話した内容をまとめるのは難しいんだけど。モヤモヤはこういうこと。

１年目の彼に対するフォローをどこまですればいいか。私が出過ぎたりやりすぎたりすることで、その人の邪魔をすることになったり、甘やかすことにならないか。私は動かないで、その人がどんな風に動くかを見て、あとからアドバイスする形の方が彼のためになるんじゃないかと思ってやっているけど、でもそれでいいのかと思う自分もいる。

なぜそう思ったかというと、私がメインの仕事のときの彼のフォローが鈍いなぁと感じているからだ。でもその原因はわかっている。彼がメイン・私がフォローする立場の仕事のときに、見守らなきゃという方が先に来てしまって私自身が動けなくなっているから。そんな動かない私を見ているからだとわかっているから、私がバリバリにフォローする姿を見れば彼ももっと動くかもしれないとも思う。でも、やっぱり私は前に出すぎないほうがいいんじゃないか…。と無限ループにハマってしまって、結果中途半端になってモヤモヤしているというわけ。

こんなことを話したら、「彼の成長うんぬんとか、役割がどうこうとかって考えすぎないで、あなたはあなたができる精一杯の仕事をしたらいいんじゃないか」という答えが返ってきた。

まったくその通りだと思った。確かにアドバイスをしたりフォローしたりする場面はあるけれど、それだけじゃだめなんだ。まずは私がバリバリにやっている姿を魅せる。そこから学んでもらえばいいのだ。口だけでアドバイスをされても、そこから学べることは多くはない。その言動でハッとしたり、憧れたり、尊敬したりできる人からしか、人は学ばない。教え諭すことばかり考えていたけど、自分の背中を魅せることが、一番人を動かせるんじゃないか。そんな風に思えた。来週からはそんな風に仕事をしてみようと思う。