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高屋奈月、フルーツバスケット

高屋奈月「フルーツバスケット」。
この物語との出会いは、小学生の頃。
そこは近所の図書館のビデオコーナー。アニメ版のビデオテープがあり、透の可愛らしい絵柄に思わず手が伸びた。気づいた頃には図書館にあるすべてのフルーツバスケットのテープを視聴し終わっていた。

そして月日は流れ、高校生の頃。
フルーツバスケットの愛蔵版の発売を知った。
同時に、アニメのリメイクも。
由希くんの声は男性がやるとか、漫画の内容を全てアニメ化するとか、原作者が関わることを知り、求めていたことが叶ったような気がした。

愛蔵版を買わない手はないと感じた。
発売を待ち遠しく思う気持ちも、尊かった。

手に取り、初めて漫画でフルーツバスケットに触れ、涙が止まらなかった。
その涙は、懐かしさをしみじみ感じる気持ち、
そして、透の、登場人物の、優しさを感じる気持ちからだと思う。

なぜ、あんなにも共感できるのだろう。
透は、人の弱さに、どうして気づくことができるのだろう。

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