ワークキャンプに参加のロシア人とひまわり畑
一面に広がるひまわり畑に立つ、ひとりの女性。ロシアからワークキャンプに参加したボランティアだ。写真は、カットされているが、ひまわり畑は遠くまで広がっていて壮観だ。そこに、横を向いて立つのも彼女のポージングで、自分がどう写真の中に納まっているかを知っている。
そもそも、普段のワークキャンプの生活は、ツナギを着て、森に入っては枝切りや下草刈りをする。湖の浄化作業にと、丸太で筏を作って、そこに葦を植えて、湖に持ってゆく。あるいはゴミ拾いをしたり、お祭りのためにテントを立てたりと、大いに肉体労働なのだ。
つかの間の休息時間に、自然の風景にスルリと入って、ポーズを撮る。日本語、英語、そしてもちろんロシア語を流暢に話す。コミュニケーションも大いに取れるから、いろいろな人が集まってくるし、取材も受けることもある。とにかくフレンドリーなのがいい。
そんな彼女は今は、モデルとして、日本でロシアで活動している。ひとりの表現者として、時には激しく、時にはナチュラルに、そしてビビッドに決めてくる。1枚の写真から見えるいろいろな表現者の思い。そんなことを考えて眺めてみるのも面白いものだ。