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デントコーン畑に「キタキツネ」

 北海道の道を車で走っていると、キタキツネによく遭遇する。人懐っこいから、本州から来た人たちは、ついつい触りたくなったり、餌をあげたくなるだろう。こっちをじっと見つめていたら、カメラを傾けたくなるのも当然の気持ちだ。
 ところが、このキタキツネの糞便中に「エキノコックス」属条虫の虫卵が含まれていることがあり、これを摂取すると生命の危険があると言われている。山から流れる水にも、キタキツネが入っているかもしれないということから、生水は絶対に飲まないのが北海道ルールだ。
 倉本聰さんの作品で「北の国から」では、家の近くにキタキツネ」が現れる。「るーるーるー」と、純と蛍が呼ぶシーンは、微笑ましくもあり、北海道の代表的な景色になっているのだろう。そして、偶然にもキタキツネに会えるの人はラッキーなのだから、気持ちが高揚するだろう。
 さて、このキタキツネ。エキノコックスだけではなく、農作物を荒らすということから歓迎されないことも多い。鶏を飼っている鶏舎では、地下深く支柱を埋めて土の中もキタキツネが入られないようにする。何しろ土を掘って鶏舎の中に入られると鶏は全滅だ。「キタキツネにはご用心」なのだ。

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