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漫才と知識

タモンズの単独ライブDEADSTOCKを見た。結論から言うと本当に面白かった。これまで彼らの漫才は数本しか見たことがなかったが、今は劇場で見たいと思っている。

面白い理由はいくつもあって、かけあいも、2人のキャラも、話術もあるけれど、面白かった理由のひとつは

幅広いネタの要素を自分が全て理解できていたこと

にある。

タイトルに知識と書いたが、学校で学ぶ知識ではない。

吉本大物芸人のCM、プロ野球、AV男優、ホットドッグプレス、ゴルフ、阿部定、日本を代表する名曲、ゲーム、都会の交通事情、宝くじのしくみ、推し活あるある、果てはXの有名アカウントまで。

んこれはなんの話だ?と思う瞬間がなかった。今回はたまたまだっただけで、もしかしたら置いていかれるネタもあるのかもしれない。でも、おそらく私はタモンズのネタが合っている気がする。

カラオケの曲の音域と自分の声域が合致する気持ちよさ。

私がマジメに生きていてテレビもあんまり見なくて、Twitterにも浸かっていなかったらネタの何割かはスルーしていたかもしれない。しみけんを知ってて良かったと思ったよ。昔マリオカートにはまった人生で良かったと思ったよ。

漫才を楽しむには、知識がいる。知識がなくても面白い漫才はあるけれど、知っていることが多いほうが絶対面白い。タモンズの漫才を見て改めてそんなことを思った。

ここまでは、私が知ってて良かった話。
ここからは、タモンズが多分ファンに合わせてきた話。

スポーツやゲームや下ネタは男性寄りだけど、すごいと思ったのが、推し活。40代の男性はたぶんしないであろうことを、絶対当事者だよねって感じる解像度で演じていた。笑いすぎて泣いた。ファンの人をめっちゃ見てる。

大波さんはXのいいねが早い。初めはbotかな?なんて思ったけどちゃんとご本人が見てる気がする。SNSを通じて、我々は見られている。

見られてしまっている以上、私はタモンズについていく。らぶです。








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