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横浜市民よ、18TRIP(エイティーントリップ)をご存知だろうか

18TRIP(エイティーントリップ)とは?

突然だが、みなさまは18TRIP(エイティーントリップ)というゲームをご存知だろうか。
横浜市民でなくても良い。今これをお読みのみなさまだ。

18TRIP(エイティーントリップ)とは、スマートフォンでプレイできるアプリゲームである。
この記事を書いている私は最近友人に勧められて始めてみたクチなのだが、これがまあ想像を遥かに超えて面白い。今や「箸が転がるだけで面白いお年頃」と化している。(もちろん、ゲームプレイ中の話だが)

この記事では、そんな18TRIP(エイティーントリップ)の魅力をご紹介したいと思っている。

概要

18TRIP(エイティーントリップ)、以下略してエイトリと呼ぶのだが、エイトリは今から数十年後の横浜が舞台である。より具体的に言うと、作品の年代設定としては2055年のようだ。

どうやら2055年時点で我らがハマは随分廃れているらしい。どの程度かと言われると、「空港からのバスが4時間に1本しか出ない」程度だ。そんなことある??

見る影もなくなった我らがハマを、もう一度観光特区として再建しよう──このゲームは、ざっくりそんな世界観なのである。

ここがおすすめ!エイトリはいいぞ

概要で大まかな世界観はご理解いただけたかと思うが、そうは言ってもどこがそんなに面白いのか…とお思いだろう。もっともな感想である。

私が面白いと感じた点を6点ほどに絞ってみたので、以下順番に説明したいと思う。

①ストーリーの面白さ、テンポ感

まず、なんといってもストーリー自体の面白さと、飽きさせないテンポ感が素晴らしい。
メインストーリーがとんでもない大ボリュームなのだが、物語の内容が良質なのはもちろんのこと、非常にテンポの良い起承転結で土台が組まれているため、圧倒的な量感に潰されることなく、するすると読み進めることができる。さながら、果汁100%ゼリーのようである。

メインストーリーは、プロローグとエピローグを除き、朝・昼・夕・夜という4つの班ごとに章立てされている。
この「時間帯ごとの班」というだけでオタクとしては鼻息を荒くしているところなのだが、さらに各班(=時間帯)に即した内容の物語がご用意されているのである。起承転結としての構成は同じであっても、雰囲気がまるで違うのだ。シナリオライターさまは神の生まれ変わりということになる。
彼らの輝く夜明けを、何度でも照らしてくれる勇気を、黄昏に燃ゆる純愛を、“わたし”を抱擁する帳を、その目に、その網膜に焼き付けてほしい。

また、これは本項の余談になるのだが、各班ごとに「カセットのA面B面」のストーリー構成となっている。まあ、要は前半後半ということだ。(詳細は省くが、エイトリ世界では空前の昭和・平成ブームであり、それがカセット構成に繋がっている。言葉だけではよくわからないと思うので、ぜひその目で確かめてみてほしい。)

A面は「それぞれの班メンバーが集まって班として形を成すまで」、B面は「メンバーが集まってからの挫折や努力」という骨組みだ。A面B面要素がフル活用されている様は、思わず「上手い!」と感じる要素の一つである。

②ワードチョイス、ギャグセンスの高さ

エイトリはワードチョイスの良さ、ギャグセンスの高さも魅力的だ。
ワードチョイスに共感するか否かは正直個人の好みがより濃く反映される部分かとは思うが、試しに一例紹介しよう。

※以後、まっさらな状態で始めたい人にとってはネタバレになってしまう紹介が増える。現時点で強い興味があり、かつ内容の詳細に触れたくない方は、今すぐこの画面を閉じ、アプリをインストールすることをおすすめする。

では、本題に入ろう。
エイトリは18人の区長(横浜が舞台なのになぜ18人なのかは、本編を読んでのお楽しみだ)がメインキャラクターとなるわけだが、なんとこの18人、どの組み合わせにもペア名というものが存在する。嘘だと思うなら今すぐインストールすると良い。

この記事を書いている私の最推しは、ちょうど2名。──ペア名を、「お祭り男ども」という。世界の果てに行くタイプのM川氏である。
このペア名の初見時、瞬時に私は悟った。──このゲームは敏感肌に合う、と。いつかこのペアで、法被着用カードが報酬となるイベントをやってもらいたいものだ。もちろんねじり鉢巻も必須だろう。

また、ギャグセンスの良さもわかってもらえるであろうネタも一つ紹介したい。

本編に犬が登場するのだが、この犬、なぜか頭に緑色の丸っとしたアンテナのようなものが付いている。このアンテナ、見た目は完全にグリンピースである。そして体は全体が真っ白でもふもふとしているのだが、さて。言葉だけでも愛くるしい、この犬の名はわかるだろうか。──そう、「しゅうまい」である。
このしゅうまい、とある人物から器用な犬だということで、「器用犬」と評されていた。これ以上言うのは野暮というものなので黙っているが、ぜひ色んなイントネーションで「器用犬のしゅうまい」と声に出して読んでみてほしい。

「人の褌で相撲を取る」の代表例になれそうだが、今のところしゅうまいネタで百発百中笑いが取れている。

③多種多様なイケメンたち

正直どのコンテンツでもそうであるため、今さらこの側面を強く押し出すことは難しい。…が、エイトリも例に漏れず、多種多様で魅力的なイケメンが揃っているという部分はお伝えしておこうと思う。

例えばであるが、私の最推しのうちの1人は、プロローグ2話目で逮捕されていた。逮捕理由はぜひ本編で確認してほしいのだが、ゲームを始める前からこの人物を推しの候補としていた私は、開始早々「大草原不可避(死語である)」と爆笑する羽目になった。こんな面白いイケメンが居てたまるかと思っていたイケメンは、エイトリ世界に存在したのだ。

このように、多少の差はあれ、エイトリにはスパイスの効いた個性的なイケメンが揃っている。初めから主人公への好感度がカンスト状態のイケメン(心配しなくとも、ちゃんとした理由がある)、ちょっとやそっとのことでは靡いてくれないであろうチャイナマフィア(イケメン)、主人公を先生と呼び慕ってくれる“存在がハリケーン”高校生(イケメン)、幸薄ローギア癒し系の濡れ鼠イケメンなど、きっと貴方のストライクゾーンに豪速球を投げてくるイケメンがいるはずだ。ミットの準備は念入りに、どうか全てを受け止めてほしい。

④社会人でも走りやすいイベント

アプリのゲームをする上で、イベントの走りやすさはかなりの重要事項となる。
特に、社会人(でなくとも、日々多忙を極めている方)は、いかにゲーム内の体力を溢れさせず、かつ、いかにポイント効率良く周回できるかに全てがかかっているだろう。

そんな貴方に、朗報だ。エイトリであれば、そんな悩みなど一切なくオート周回でイベントを走ることができる。

初めにエイトリのオート機能であるが、これがなかなか優秀だ。
まずオート機能を利用するまでのフローは拍子抜けするほどシンプルで、
・回したいステージを選び、一度手動でプレイする
たったこれだけなのである。
一度手動でプレイすれば、以後はステージを変えたくなるまで、同じステージをぐるぐる回せるというわけだ。(編成も形状記憶となるため、編成を変えたい場合も一度手動を挟む必要がある)

また、オート機能の真の良さは別にある。
それは、「アプリを閉じていても」「なんなら、閉じている間機内モードにしていても」オート周回を進めてくれているところである。控えめに言っても神、キングオブ神だ。

多くのゲームでは、オート機能こそあるものの、それはアプリを立ち上げている時のみ可能なのではないかと思う。しかし、就業中にゲーム画面を開いて仕事の片手間に回すなんてことは、当然ながら難しい。完全に在宅勤務であれば不可能ではないが…くらいのレベルである。こっちだって、「不真面目社員と評価されて給料が低くなった」などという事態に陥るわけには、ぶっちゃけいかないのだ。

移動中、終業前、休憩時間などにオートボタンを押すだけ。あとはスマホを鞄にしまっても勝手に周回をしておいてくれるエイトリ様を崇めよ。

……そうは言っても、オートだとイベントポイントの効率は悪くなるんじゃないの?と思ったそこの貴方ァ!素晴らしい着眼点だが、残念ながらハズレである!

エイトリのバトル評価は3段階あるのだが、最高ランクでのクリアを前提とし、1体力あたりに獲得できるポイント単価を検証してみたところ、手動もオートも同一であることが確認できた。

つまり、だ。エイトリはイベントであろうとポイント効率を落とさず、オート周回が可能なゲームということになる。時間がないからと諦めていた推しの高レア配布カードの完凸だって、エイトリであれば夢じゃない。(もちろん、高レアの配布カード完凸のハードル自体は高いのだが)

⑤神曲揃い

最初に断っておくと、エイトリはリズムゲームではない。ないのだが、不思議なことに全員の歌唱曲や班ごとの曲、さらには班内のユニット曲まで存在する。なぜ楽曲があるのかについては本編でのお楽しみに…というところであるが、この楽曲のどれもが、控えめに言っても神曲揃いなのだ。

特に言及しておきたいのが班ごとの曲だ。曲の詳細に関しては筆舌に尽くし難いため、とにかくまずは一度聴いてみていただければと思う。ただ、これをお読みになっている貴方が各種配信サービスに行く前に、班ごとの曲の雰囲気だけは言及しておきたいと思う。

これは断言できるが、曲を聴いた後の貴方は、作曲・編曲家さま、作詞家さまに畏敬の念を抱いているだろう。それほどまでに、朝班の曲は朝だし、昼班の曲は昼だし、夕班の曲は夕だし、夜班の曲は夜なのだ。
ついに語彙力を失ったかと思われるだろうが、間違いなく貴方もそうなるだろう。それほどまでに、徹底した雰囲気作り、徹底した言葉選びがされている。朝は朝、昼は昼、夕は夕、夜は夜、以外に相応しい言葉があるのであれば、誰か教えてほしい。

さて、素晴らしい曲について言いたいことは言えた。あとはさっさと聴くだけである。ありがたいことに、各種配信サービスで配信されているので、ASAPで聴いてほしい。

⑥聖地巡礼のしやすさ(横浜市民に限る)

横浜市民のみなさま、お待たせしました。ここに来てようやくタイトル回収というわけだ。タイトルだけでここまで読んでくださった横浜市民の方、ありがとうございます。

エイトリは横浜市民の方々以外にももちろんプレイしてほしいのだが(というか実のところ聖地は横浜だけではないのだが)、彼らの日常は横浜で進行しているわけである。もはや現在横浜市にお住まいの貴方が聖地と言っても過言ではないため、タイトルで謳わせてもらった次第である。

保土ヶ谷区に、洪福寺松原商店街という商店街がある。年末頃に数回行ったことがあるが、多くのお客さんで賑わう、素敵な商店街だ。
急に何なのかと思われたかもしれないが、実はこの商店街、HAMA5区長の恒常SSR背景となっている。(HAMA5区は、現在の保土ヶ谷区だ)

考えてもみてほしい。他県や同県別市からの観光客が、旅程にわざわざ「松原商店街」と入れるだろうか。いや、もちろん通な方は世の中たくさんいらっしゃり、松原商店街目当ての観光客の方もいらっしゃるだろう。ただ、おそらくそれは母数として大きくはないのではないか、と思うのだ。
聖地巡礼として訪れるのであれば単体で組み込まれることもあるだろうが、主となる観光スポットとは言い難い比較的ニッチな場所を、限られた時間の中で全て回り切るのは少しばかり難しいだろう。

しかし、横浜市民はワケが違う。同じ市内であるからこそ、「なんとなく行ってみるか〜」という気軽なプチ旅をしやすいのである。なんとなく相鉄線に乗り、なんとなく天王町で降りる。なんとなくブラブラ歩き、なんとなく半熟玉子カレーパンを食べ、なんとなく買い物をして帰る。これがそこまでの労力にはならないという点で、非常に大きなアドバンテージがある。
聖地と思われる場所を同日に複数回ることだって、別日に分けてちょこちょこ回ることだって、大した負担にはならないのだ。なんなら、1年程かけて各区一周旅行(徒歩)を計画したっていい。横浜市民なのだから。

おわりに

いかがだっただろうか。あまりにも駄文ではあるのだが、少しでもエイトリの魅力が伝わっていれば良いと思う。
このゲームには長く続いてほしいと思っているため、1人でもプレイ人口が増えたら嬉しい。興味を一欠片でも持ったそこの貴方!今すぐアプリをインストールすべきだと、そうは思いませんか?

エイトリには旅を彩る合言葉があるので、それで締めくくろうと思う。みなさまの今後の旅路が素敵なものになることを願って──HAMA NICE TRIP!

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