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師匠・中村伸一 〜地域医療との出会いと実践〜
地域医療の経験がある医師と、そうでない医師の違いに気がついた僕は、早く地域医療を経験したい!と焦り出した。当時、自治医科大学出身でない僕が地域医療の現場に出るのは少し難しかった。
どうやら「ナタショウムラ」にいる「ナカムラセンセイ」に会うと良い、という情報を頼りに、
みぞれ降る夜、一人、車で福井県名田庄村に向かった。中島みゆきの「地上の星(NHK プロジェクトX主題歌)」をエンドレスで聞きながら(笑)。
ほらっ!あった!これを探してた!やっぱりあるんだ!
暗雲立ちこめていた未来が急に開ける感覚、それは今でも忘れられない感覚でした。
福井県立病院で2年間の研修を行いました。
内科、外科、小児科、産婦人科、麻酔科、救急、形成外科、放射線科 などを回って研修をしてきたわけですが、
どうやら県立病院の医師には2とおりの医師がいることに気がつきました。
医師としての視点が病気中心であるAグループ。と、病気を診ながらも患者さんの生活や人生にスポットが当てられるBグループ。
(勝手に僕がグループ分けしました)
大病院の医師ですから、当然、難しい病気の診断や治療を日々行っているので、病気中心でもダメなわけではありません。そんな中、ちゃんと病気を診断治療しながらも、患者さんの生活や人生まで診ているBグループの先生の言動は、
研修に必死になっていて、何にスポット当ててるかも見失ったりしている僕にとっては、感動的ですらありました。
あぁ!Bグループに入りたい!
…と思っても、どうやったらそうなれるのかがわかりません。病気を見続ける日々を過ごしていたら、気づいたらAグループに入ってしまいそうだと思った僕は、どうやったらBグループに入れるかを見つけるため、県立病院の先生たちの観察を開始しました。
観察調査から数ヶ月、Bグループに所属すると僕が思う先生たちの共通点を見つけました!!
それは「地域医療の経験があること」でした!!
そうとわかれば、早く「地域医療」を経験したい! と思い、どうしたら地域医療を経験できるか。。。を調べてみました。ですが、自治医科大学出身ではない僕が地域医療の現場に出るのは難しそう。
Bグループの先生たちに聞いていると、どうやら、「ナタショウムラ」にいる「ナカムラセンセイ」に会うと良い、とのこと。
初期研修が終わりかけた2002年12月、翌4月からどうするやら決まらない僕は、名田庄村に向かっていました。
みぞれ降る夜、一人車で。なぜか車には中島みゆきの「地上の星(NHK プロジェクトX主題歌)」のCDしか積んでなく、エンドレスで「地上の星」を聞きながら(笑)。
思った以上に遠い名田庄村。
名田庄診療所にたどり着いて、中村伸一先生に初対面。名田庄診療所は何をしているか、中村先生は何を思って何をしているのか、を聞きました。
ほらっ!あった!これを探してた!やっぱりあるんだ!
暗雲立ちこめていた未来が急に開ける感覚、後にも先にもあの瞬間の開放感は忘れられないモノになりました。
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