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過去問 公認心理師試験第6回 午前 一般問題 問30

みなさん、こんにちは。

公認心理師受験生Kidです。

さて、掲題の通り、問30です。

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問30
「姿勢・運動」、「認知・適応」及び「言語・社会」の3つの領域から構成されている心理検査として、正しいものを1つ選べ。

① WPPSI-Ⅲ

② 新版K式発達検査

③ S-M社会生活能力検査

④ グッドイナフ人物画検査

⑤ 遠城寺式乳幼児分析的発達検査
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正解、 ②です。

Gesell,A.の発達理論に基づいた検査で、1951年に嶋津峯眞、生澤雅夫らによって、京都市児童院(1931年設立、現・京都市児童福祉センター)で開発されました。

彼らはこの検査の目的を「子どもの精神発達の状態を、精神活動の諸側面に渡って観察し、心身両面にわたる発達障害などについて適切な診断を下すための資料を提供する」ところにあるとされました。

この検査は328項目で構成されています(実施項目は20~50項目ほど)。

改訂前は0歳3か月~14歳0か月まででしたが、これを拡大して0歳3か月未満児に対する尺度を整備するとともに成人まで適用可能になっています。

0歳児を対象とする第1葉、第2葉は、検査を受ける子どもの姿勢を、子どもに負担がかからないように順を追って変えていくので、検査の実施順が決められています。

第3葉以降は、子どもの興味や注意を持続させるように実施順序を工夫するよう求められており、以下の点に従いつつ実施していきます。

基本的に生活年齢に該当する検査項目を中心に展開する。
通過できる項目はより年齢が高い項目へ展開していく。
一方で、不通過の項目では対象年齢の低い項目へ展開し、通過できる項目の上限と下限を明らかにしていく、
項目の通過・不通過以外にも、行動観察の情報も記録することが基本となっている。
同一の被検者に対して、数回の検査を実施することが可能であるため、結果を並べて分析できる(=発達の変化を捉えやすくなる)という利点があります。

聴取による判定をできるだけ避けて、検査場面の子どもの行動から判断する検査です。
※保護者からの聴取による判定は、「禁止」という強い文言ではなく「薦められていない」というニュアンス。やむを得ない場合は聴取による判定も有り得る。


新版K式発達検査において、結果として算出するのは以下の項目になります。

全領域
姿勢・運動領域:
粗大運動(全身を使った運動:走る、歩くなどのこと)を中心とする運動に要する身体発達の度合い。3歳6か月以降は課題が設定されていない。

認知・適応領域:
手先の巧緻性や視知覚の力などの視覚的な処理と操作の力

言語・社会領域:
言葉のほかに大小や長短などの抽象的な概念や数概念を含む対人交流の力
なお、年齢層によって、上記の検査項目の割合が変化します(乳児は「姿勢・運動領域」の項目が多くなる等)。

上記の通り、新版K式発達検査が「姿勢・運動」、「認知・適応」及び「言語・社会」の3つで構成されているということになります。

よって、②が適切と判断できます。 

引用URL:https://public-psychologist.systems/17-心理状態の観察及び結果の分析/公認心理師%E3%80%802023-30/

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