過去問 公認心理師試験第6回 午前 一般問題 問42
みなさん、こんにちは。
公認心理師受験生Kidです。
さて、掲題の通り、問42です。
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問42
S. E. Finnの治療的アセスメントについて、不適切なものを1つ選べ。
① 標準化された心理検査を用いる。
② アセスメントを行う者の個性の影響を取り除く。
③ 心理検査の結果についてクライエントと対話する。
④ アセスメントのプロセス自体が心理療法とみなされる。
⑤ クライエントにアセスメントで何を明らかにしたいかを尋ねる。
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正解、 ②です。
まず、①の「標準化された心理検査を用いる」や、③の「心理検査の結果についてクライエントと対話する」、⑤の「クライエントにアセスメントで何を明らかにしたいかを尋ねる」などは、Finn※1の示したステップの中で明示されている内容となり、治療的アセスメントの記述として適切なものと言えます。
(※1.Finnは同僚と共に治療的アセスメントセンターで発展させた半構造化を用いた協働的アセスメントを、「治療的アセスメント(Therapeutic Assessment:TA)」として定義づけました。
彼らの提唱する治療的アセスメントは半構造化された協働的な治療的アセスメントであり、こうした考え方に至る前に、クライエントの情報や見立ての決定目的とする「情報収集モデル」とクライエントの肯定的な変化を目的とする「治療的モデル」に二分し、①査定のゴール、②査定のプロセス、③テストの観点、④着眼点、⑤査定者の役割、⑥査定の失敗の定義という6つの次元からアセスメントを検討しています)。
また、④の「アセスメントのプロセス自体が心理療法とみなされる」というのも、治療的アセスメントの基本的な考え方を明示したものになっています。
一方、②の「アセスメントを行う者の個性の影響を取り除く」というのは、治療的アセスメントが治療的側面を含む以上それ自体がむしろ困難であり、査定者の人格・個性というものを「前提」として扱っていくことが重要になります。
以上より、①、③、④および⑤が適切と判断でき、②が不適切と判断できます。
引用URL:https://public-psychologist.systems/17-心理状態の観察及び結果の分析/公認心理師%E3%80%802023-42/