病気のことを友達にどこまで話すのか問題
大人になってから病気をもった私は、ごく身近な人以外の知り合いほぼ全員が「病気をもつ前の私」しか知らない状態でした。
病気をもってからしばらくの間は、病気のことを知られたら相手にどう思われるのか怖いから、あんまり知られたくないと思っていました。きっといちいち一人一人に説明するほどでもない。だけど、知っておいてもらわないと面倒になることも沢山ある。どうしたらいいのか、すごく悩みました。
悩み続けた結果、私は友人知人と繋がっているSNSであえて病気や治療を含めた日常を自然に流すことにしました。私にとって病気の存在が特別なことではなく、「私の暮らしの中の一部」として受け取ってもらうためです。
それを見ている人はSNSで私の状態を把握してくれているので、久しぶりに会うときでも、会ったところで病気のことを深く聞いてくる人はあまりいません。だいたいの体力レベルや「出来ないこと、難しいこと」は何となく理解してくれていると感じています。
そういうことを表に出すことによって「可哀想な子だと思われたいのか」とか「悲劇のヒロインぶっている」とか嫌なことを言ってくる人がもしいたとしたら、その人とはそれまででいいかな、なんて思っています。なるべくそう受け取られないように、こちらもあまり暗く深刻な感じにならないような発信の仕方をしようと心掛けています。
でもまあ、実際にそう言われたら傷つくし悲しいから、きっと「そんな言葉気にしない」なんて強く跳ね返せないですよね。そういう状況になってしまったら、悲しくなってしまった自分を否定したりせずに、ゆっくりでも前を向けるようになるべく心暖まる場所に行って、自分の機嫌でも取りたいなと思います。
私が友人知人の立場だったら、何をどういうところまで知りたいと思うのか。私が周りに知っておいてほしいことは何なのか。
ネットで病名を検索して出てくるページなどを見て「病気そのもののことだけ」を理解してもらったとしても、その全てが私に当てはまるわけではありません。それだけを知ってもらっても、きっと情報が足りず混乱するだろうなと思うし、あくまでも病気は私の一部分でしかないのです。
私が病気と「どう向き合って生活しているのか」を知っているかどうかで、相手の接し方も変わってくるんだろうなと。
この問題は、発病した年齢によっても「どうしているか」「どうしたらいいか」がかなり変わってくるのかなと思います。
考え方や向き合い方は本当に人それぞれだと思いますが、皆さんはどうしていますか?