阿蘇あか牛・草原牛プロジェクトVol.1
阿蘇あか牛・草原牛プロジェクトの現場を視察させて頂きました。
伺う72時間以内にPCR検査を受け、陰性を確認してからのフライト。
熊本空港に着いてからはそのままレンタカーに乗り込み一路阿蘇の現地近くへ。
熊本で生まれ育った私にとって、飛行機から観る地上の風景は懐かしく、阿蘇上空から入って熊本市内を眼下に熊本港近くまで旋回し、滑走路に入る経路は観ているだけでいろんな想いが溢れ出してきます。
熊本はここ数年、地震、台風、そして新型コロナ、多くの打撃を受けてきました。募金や寄付もありました。でもそれに参加しただけで、私は本当の意味で何か出来ていたのでしょうか?
空港から南阿蘇を抜け、中心部の阿蘇五岳を走り進めます。
着いた日はあいにくの雨模様で場所によっては対向車も近くならないと分からないくらいほどの濃霧。
草千里、米塚と臨みながら、北に向かいミルクロードからやまなみハイウェイに。
そんな中でも霧が晴れるとすーっと風景が先まで見通せます。
大学生のとき、航空部に所属していました。
グライダーという軽量な機体に乗り込み、ウインチで機体を引き揚げてもらったらタイミングを見計らってウインチと繋がっていたワイヤーを切り離して離脱し、大空に放たれた後は上昇気流を捕まえて滑空します。
熊本市内から滑空場のある久住まで行くまでの景観、そして霧が晴れたときの爽快感。
そのときの記憶が蘇ってきます。
ただ、そのときに見ていたものと同じ景観が、これほどの造形美と稀有な植生を保持していることに要所要所で立ち止まって再確認します。
美しい。泣きたくなるほど。
私はその頃も多くの希少な経験をしていたはずなのに、いま顧みると何も捕らえられてなかったのかもしれない。
翌日はずっと会いたかった草原牛たちに会える。
心臓の鼓動が耳に届いてさらに心が高鳴る。こんな気持ちで眠るのも久しぶりです。
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