藤原ちからの欧州滞在記2024 Day 25
火曜日。朝9時から、今度プラハで開催されるASEF(Asia-Europe Foundation)主催のAsia-Europe Cultural Diplomacy Labのためのプレミーティングをオンラインで。YPAMエクスチェンジでorangcosongのプレゼンを聞きに来てくれたGiulia Poliさんが、よかったら参加しませんかと誘ってくださったのだった。PechaKuchaスタイルの援用で、1枚あたり20秒のスライド5枚でプレゼンする(本家は20枚らしい)。事前に送った5枚が自動的に流されていく。プレゼンとして果たしてどれくらい有効なのかはわからないけど、最初の顔見せとしてはいいのかな……。なんにしても、プラハで実際にみなさんにお会いするのが楽しみ。
ちょっと気になるエリアに寄り道しながらAzkuna Zentroaを訪ねて、わたしたちが使っていい部屋へと案内してもらう。去年「筆談会」をサポートしてくれたアイナラや、イライア、ボルハなど、職員たちにもご挨拶。芸術監督のフェルナンドさんがいたので挨拶したら、今ちょうど日本人のアーティストが来てるんだよ、と打ち合わせ中の部屋に連れていってもらう。なんとCSさんで、初対面だけど、まさかここでお会いできるとは……。
また寄り道しながら宿のほうへと帰り、サン・フランシスコ地区をぶらぶら歩く。近所のバルでピンチョスにトライ。お店を切り盛りしてるお姉さんが元気な人で、あたいの英語はめちゃめちゃなんだけどごめんよ!みたいな、とにかく豪快だけどものすごくオープンな感じ。最初はわたしたちのほうをちらちら横目に見ていた常連客も、ちょっと目が会って挨拶したらその瞬間から怒涛の勢いで話しかけてくる。コインが何枚手のひらに入っているか、というゲームをしたのだけれど、みのりさんが「uno」と言って勝利し、続いてわたしも「dos」と言って勝利したので、完敗した彼は「2連敗しちゃったよ〜」と嬉しそうに大はしゃぎしている。アルチャンダにはもう登ったか、と彼らは口々に言う。そういえば去年噂には聞いていたケーブルカーで登る山には、まだ行っていなかった。萌さんが合流したらみんなで登ってみようかな。
隣のバルを覗いたら、なんとマリーナがいる。わたしたちが宿泊している施設に、彼女も参加しているNPOがあって、そこのミーティングを終えてちょっと寄ったところだという。そこに、また別の活動家たちがやってきて、ポスターを貼っている。あ、見覚えのあるポスターだ。さっきあなたたちの施設の前を通りがかったんですよ、と話しかけると、今度、女性の権利に関するイベントをするのでそのポスターを貼っているという。わたしの観察によれば、こんな近所ではあるけれど、マリーナたちのグループとお互い顔見知りというわけではなさそうだった。どういう力学が、この広場にはひしめいているのだろう。