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藤原ちからの欧州滞在記2024 Day 77

金曜日。ゆうべの片付けをして、HyCPをチェックアウト。お世話になりました。ハンブルク中央駅で空港行きの電車に乗り換える。空港で話しかけられた何かのサービス業の人に、Thank youと言いたくて、でもドイツ語で言うべきかスペイン語で言うべきかわからなくて、なぜか謝謝と言ってしまう。今日からはいちおうスペイン語圏ということになるけれど、今から行くビルバオはバスク語の地方でもあるし、滞在するサン・フランシスコ地区は移民街で、様々な言語が飛び交っている。

ビルバオでお世話になるAzkuna Zentroaで萌さんと待ち合わせ。インフォメーションセンターを覗いてみると、ボルハさんたちがいて、おかえり〜と迎えてくれる。6月にビルバオでPride(LGBTQ+のパレード)が開催されたらしく、その話など。宿までは協議して、uberで向かうことに。宿の前の広場の人たちに私たちが車で乗り付けるところを見られないほうがいい、という実里さんの提案はもっともだなと思い、一本裏の通りで下車することに。

スーパーで3人で生活必需品の買い出しをした後、わたしは馴染みのバルをいくつかめぐって、戻ってきたよ〜と挨拶に。エヴァの店で実里さんも合流。さっそくいつものように、踊りが始まる。実里さんと仲のいい太鼓のお兄さんが、明日から遠くに行くんだよ……とのことで、今夜会えてよかった。店で働いてるエルマンの家族も来ている。数軒隣のアリの店もそうだけど、バル自体が家族ぐるみのコミュニティみたいになっている。しかしそれは、コミュニティ、という言葉でイメージされる強固なグループというよりは、なんとなく居られる場所、ということなのかもしれない。とにかく、今期二度目のビルバオ滞在が始まった。

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