冷静ツッコミの可能性| 「ブルーアーカイブ ゲーム開発部だいぼうけん!(2)」作:水あさと
2巻もちゃんとこち亀してた。
キャラが皆んな表情豊かで、ほどほどに性格がバグったり、展開がトンデモないことになったりと、ギャグ漫画として読んでて楽しい。展開とかオチもワンパターンかと思いきや、割とバリエーションがあっていい。オチ要因として早瀬ユウカが便利すぎることは一旦置いておこう……。
1巻に比べてミレニアムハイスクールの生徒が多く出演していたのもよかった。大ゲーム大会回の注目選手を紹介するシーンで命を救われた先生は多いはず。ネルも出場しているのに、全然注目されていないことに腹を立ててたら面白いな。水あさと先生、次巻こそネルの登場、待ってます。
ミドリのツッコミがいい。モモイやユウカが繰り出す勢いのあるツッコミも好きなんだけど、冷静に冷ややかにちょっと引いたところでツッコむやつ、なんか好きなんだよな。その役割をミドリがたま~~~に担ってくれるから嬉しい。そういう意味で、ミドリとモモイはいいコンビだと思う。2巻最初の話は、珍しくミドリがバグる回だけど。
現実の漫才って基本的に元気がいいほどいい気がする。冷静ツッコミはスカしている感じで、鼻につく可能性だってある。勢いがあった方が笑いやすいし。なのに、冷静ツッコミは漫画とかラノベとか(アニメとか)では全然息してるし、ダウナー常識人キャラのツッコミからしか得られない栄養だってあるよな。そこで、冷静に相手を刺すツッコミに憧れて、現実の場面でやってみると痛い奴だと思われがちだけど。こと創作の世界だと、もっとあってしかるべきものだと思う。