2025年に注目すべきロサンゼルスのプロジェクト10選
都市開発における主要プロジェクトのリストは、毎年更新されるものである。2024年版のリストにおいても、実現したものもあれば、いくつかのプロジェクトは市場条件や政治的障害により遅延が生じた。
【ロサンゼルス・コンベンションセンター拡張計画】 ロサンゼルス・コンベンションセンターの拡張計画は、15年以上にわたる試行錯誤の末、遂に本格的な実現段階に入る見通しである。このプロジェクトは、2028年オリンピックに向けた重要な施設として位置付けられていることから、限られた工期内での完成が求められている。拡張計画は、Plenary GroupおよびAEGとの官民連携事業として進められる。
拡張後のコンベンションセンターには、新たに19万平方フィートの展示ホール、5万5千平方フィートの会議室、9万5千平方フィートの多目的スペースが追加される。また、Gilbert Lindsey PlazaおよびPico Boulevardの区間も改修され、総面積は100万平方フィートを超えることとなる。この拡張により、同センターはアナハイムやサンフランシスコの競合施設と肩を並べる存在となるであろう。
【LAX/メトロトランジットセンターステーション】 2025年第一四半期に開業予定のLAX/メトロトランジットセンターステーションは、900百万ドルを超える費用をかけた大型交通ハブである。この駅は、CラインおよびKラインに加え、複数のバス路線も接続する計画である。また、将来的には、Sepulveda地下鉄やLincoln BoulevardのBRTラインとも接続する可能性がある。短期的には、2026年初頭に開業予定のLAXピープルムーバーとの接続が最重要となる。
【Dライン拡張工事(パープルライン)】 このプロジェクトは、40年以上の歳月を要し、連邦法の変更や住民投票を経て、遂に実現する運びとなった。Dラインの拡張工事第1区間は、2025年に開業予定であり、Wilshire/La Brea、Wilshire/Fairfax、Wilshire/La Cienegaの3駅が新設される。全区間の完成には90億ドルを超える費用が見込まれており、最終的には、ウィルシャー/ロデオ、センチュリーシティ、ウィルシャー/ウェストウッド、退役軍人庁キャンパスまで延伸される予定である。この拡張により、新たに53,000人以上の利用者が見込まれ、西側地区からダウンタウンまでの移動時間は30分未満となる。
【Aライン延伸計画(ポモナまでの延伸)】 Aラインの延伸計画は、2025年に開業予定である。このプロジェクトは、ポモナを新たな終着点とし、Glendora、San Dimas、La Verneの各駅も新設される。この延伸により、Aラインは全長49マイルを超え、世界最長のライトレール路線となる見込みである。また、昨年、州の交通当局から追加の資金が提供され、ポモナからモントクレアまでの3.2マイルの延伸も計画されている。
【東サンフェルナンドバレー・ライトレール計画】 このプロジェクトでは、Van Nuys Boulevardの中央分離帯に、6.7マイルにわたるライトレールが建設される予定である。11の駅が新設され、2031年の開業を目指している。当初の計画に含まれていたメトロリンクの路線と重複する2.5マイルの区間については、別途、地域鉄道駅の設置が検討されている。
【Gラインのバス専用道路の改善計画】 メトロは、Gラインの改善に6億6800万ドルを投じる予定である。この改善には、13の交差点にゲートを設置し、Van Nuys BoulevardおよびSepulveda Boulevardの2箇所に立体交差を設ける計画が含まれている。2027年から2028年の間に完了する見通しである。
【ブライトライン・ウェスト】 南カリフォルニアとラスベガスを結ぶ高速鉄道「ブライトライン・ウェスト」は、2025年に本格的な建設が開始される予定である。このプロジェクトには、連邦政府からの65億ドルを含む総額120億ドルが投じられ、ラスベガス・ストリップからランチョクカモンガまでの218マイルを、最高時速200マイルで結ぶ。
【5700 Hannum Avenueの再開発プロジェクト】 カルバーシティ市議会は、Fox Hills地区にあるオフィスビルを309戸のアパートメントおよび5600平方フィートの商業スペースに再開発する計画を承認した。この地域は、大規模な開発用地が存在することから、将来的に数千戸の新築住宅が建設される可能性がある。
【サミュエル・オーシン航空宇宙センター】 2025年には、エクスポジションパーク内において、スペースシャトル「エンデバー」を常設展示するサミュエル・オーシン航空宇宙センターが完成予定である。この施設は20階建ての構造物であり、建設費は4億ドルに達する見込みである。
【エクスポジションパークの拡張計画】 エクスポジションパークの南東隅に注目すべきである。同地区において、州の当局者は3億5200万ドルを割り当て、パークマスタープランの重要要素を実現することを目指している。2028年オリンピックの開始前に、エクスポジションパークが重要な役割を果たす予定であり、BMOスタジアムに隣接する地上駐車場を地下に埋め、その上に6エーカーの公園用地を整備する計画である。
【出典元】https://la.urbanize.city/post/here-are-10-la-projects-watch-2025