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ロサンゼルスの山火事、ホテルの宿泊需要を押し上げる

ロサンゼルスで発生した大規模な山火事は、広範囲にわたる破壊をもたらし、多くの住民が避難を余儀なくされた。この影響で、地域のホテルの宿泊率が上昇したことが新たなデータから明らかになった。

【宿泊率の変化】

2025年1月7日から11日までの間、特にパサデナ、グレンデール、バーバンク地域では、前年同期比で30%の宿泊率増加が記録された。この地域はインターステート10号線やポモナ高速道路、インターステート210号線に沿ったエリアを含んでおり、オンタリオ近くまで広がっている。ロサンゼルス東部のサブマーケットも同様の効果が見られた。


Credit:CoStar

ロサンゼルスの10のホスピタリティサブマーケットのうち8つで宿泊需要が増加し、そのうち6つでは2桁台の伸びを記録した。特に水曜日と木曜日に宿泊率が急上昇し、週末に避難命令が解除されるとともにその効果は薄れた。平均的な宿泊料金の増加は控えめであった。

【ハリウッド/ビバリーヒルズ地域の異例な状況】

ハリウッドおよびビバリーヒルズのホスピタリティサブマーケットでは、宿泊率が6%減少した一方で、宿泊料金は22%上昇した。この地域にはスイートやアパートメントを提供する高級物件が多く含まれており、近隣住宅から移住してきたゲストが高価格帯の部屋を利用する傾向が見られた。

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【ホテルチェーンの動向】

1月7日から11日の間のホテルチェーンデータでも同様の傾向が見られた。高級チェーンでは宿泊率の変化は控えめだったが、料金は大幅に上昇した。一方で、低価格帯のチェーンホテルでは宿泊率が顕著に増加したものの、料金の増加は期待される範囲内にとどまった。

【今後の見通し】

今後、ロサンゼルス地域のホテル宿泊率は、避難命令の発令と解除に応じて変動すると予想される。特にキッチンや簡易キッチンを備えたホテルは、住居を失った住民による長期的な宿泊需要の増加が見込まれる。

【出典元】https://product.costar.com/home/news/637425860