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オレンジ郡、米国で最大の住宅価格上昇率を記録

2025年1月7日、Orange County Registerは、オレンジ郡が米国内の主要30市場の中で最も高い住宅価格の上昇率を記録したと報じた。オレンジ郡の住宅価格は前年比7.7%上昇し、特に中価格帯の住宅は10.2%、高級住宅は8.1%の上昇を見せた。対照的に、最も手頃な価格帯の住宅価格上昇率は4.9%と比較的穏やかであったが、それでも全国で8番目に高い水準だった。

価格上昇の背景

オレンジ郡は、温暖な気候、海岸沿いの立地、高収入の雇用機会に加え、新築住宅の供給が限られていることが要因となり、住宅市場の競争が極めて激しくなっている。このような環境の中、購入余力のある買い手は依然として高額な価格を支払う傾向にある。

住宅の価格負担の重さ

2024年第1四半期時点で、オレンジ郡の中間価格帯の一戸建て住宅(約137万ドル)を購入するためには、年間約34万9200ドルの収入が必要であるとCalifornia Association of Realtorsの統計が示している。

カリフォルニア州の他地域との比較

  • サンディエゴ郡:住宅価格は前年比3.7%上昇し、主要30市場の中で10位。価格上昇率は、スターターホーム(1.7%)、中価格帯住宅(2.8%)、高級住宅(5.8%)であった。

  • インランド・エンパイア:前年比2.4%の上昇で16位。スターターホームは1.8%、中価格帯住宅は3.6%、高級住宅は3.5%上昇した。

  • サクラメント:1.9%の上昇(18位)、ロサンゼルス郡は1.4%の上昇(22位)であった。

  • アラメダ郡とコントラコスタ郡:価格は0.3%下落し、30市場中29位と低迷。

全国の住宅市場の動向

全米平均では住宅価格が3.9%上昇した一方、最も大きく下落した都市はフロリダ州タンパで、前年比3.3%の減少を記録した。また、州単位ではフロリダ州が1.3%の下落を見せ、全米で2番目に大きな下落率を記録した(最大の下落はサウスダコタ州の4.4%)。

一方で、価格の伸びが最も大きかったのはワイオミング州(12.3%増)メイン州(9.7%増)、**コネチカット州(9.5%増)**だった。

結論

オレンジ郡の住宅市場は、全米でも特に価格上昇が顕著であり、住宅購入のハードルは非常に高い。今後の市場動向を注視する必要がある。
【出典元】https://www.ocregister.com/2025/01/07/orange-county-is-no-1-is-us-for-home-price-gains/#:~:text=Not%20only%20was%20Orange%20County's,the%2030%20big%20US%20markets.