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南カリフォルニアの山火事、2名死亡、1,000棟以上の建物が焼失


(Wally Skalij / Los Angeles Times)

ロサンゼルス郡を襲った一連の山火事により、少なくとも2名が死亡し、1,000棟以上の住宅、商業施設およびその他の建物が焼失した。これらの火災は、記録に残る中でも最も破壊的な火災の一つであるとされている。火災は、強風による火の粉の飛散が原因で急速に広がり、複数の地域で被害が報告されている。

【主要火災の状況】 火災は3つの主要地域で発生している。パシフィック・パリセーズ火災、イートン火災、ハースト火災がそれぞれ深刻な被害をもたらしている。

  1. パシフィック・パリセーズ火災 この火災は、パシフィック・コースト・ハイウェイ沿いの住宅や商業施設に甚大な被害を与えている。火災は5,000エーカー以上を焼き尽くし、象徴的な海岸沿いの景観が一変している。現地の消防当局によれば、火災により約1,000棟の建物が焼失したと報告されている。

  2. イートン火災 イートン火災は、アルタデナおよびパサデナ地域で発生し、10,000エーカー以上を焼失している。この火災により、住民の避難命令が発令され、複数の学校が閉鎖されている。

  3. ハースト火災 ハースト火災は、シルマー地域周辺で発生しており、約505エーカーが焼失している。消防当局は、この火災がさらなる被害を拡大する恐れがあると警告している。

【火災による影響】 強風が火災の拡大を助長し、最大で時速100マイルの突風が観測されている。これにより、消防隊は消火活動に苦慮している。特にパリセーズ火災では、複数の住民が避難のために車を放置せざるを得ない状況に陥り、道路が渋滞しているとの報告がある。

【避難と支援活動】 ロサンゼルス郡では、複数の避難所が設置され、避難民の受け入れが行われている。また、非営利団体「ワールド・セントラル・キッチン」は、被災者および消防隊員に食事を提供する活動を行っている。

【被害地域の状況】 特に甚大な被害を受けたのは、パシフィック・パリセーズからマリブにかけての海岸地域である。これらの地域では、多くの住宅が瓦礫と化し、著名な観光地や歴史的建造物も被害を受けている。

【当局の対応】 ロサンゼルス市長のカレン・バス氏は、非常事態を宣言し、連邦政府からの支援を要請した。バス市長は、迅速な対応が火災による被害の拡大を防ぐために不可欠であると強調している。また、カリフォルニア州知事のギャビン・ニューサム氏も現地を視察し、住民に対して避難命令を厳守するよう呼びかけた。

【今後の見通し】 気象当局は、強風が今後も続く可能性があると警告しており、さらなる火災の発生リスクが高まっている。消防当局は、引き続き消火活動を続ける一方で、住民に対して警戒を怠らないよう促している。

この火災による人的被害、物的被害、避難状況については、今後も詳細な報告が行われる予定である。

【出典元】https://www.latimes.com/california/live/pacific-palisades-fire-updates-los-angeles