ロサンゼルスのオフィス売買活動が増加、しかし2020年以前の水準にはまだ遠い
ロサンゼルスのオフィス不動産市場では、2024年後半に売買活動が活発化している。2024年7月以降の売買総額は25億ドルに達し、上半期の13億ドルから倍増した。しかし、この数字は2020年以前のレベルには及ばず、2025年以降のさらなる改善が期待されている。
主な取引事例
近年の取引で特に注目されるのは、所有者が利用者として直接購入する「オーナーユーザー」の動きである。過去12か月間、このタイプの購入者が全体の活動の約半分を占めた。
Fashion Novaの購入
ファストファッション小売業者のFashion Novaは、ビバリーヒルズの407 N. Maple Driveにある約16,250平方メートルの物件を1億1830万ドル(1平方フィートあたり675ドル)で取得した。同社はこの建物をグローバル本社として使用し、カリフォルニア州バーノンから移転する予定である。Drawbridge Realtyの購入
サンフランシスコを拠点とするDrawbridge Realtyは、アーバーリータム・ゲートウェイ(2220 Colorado Ave.)を1億8500万ドル(1平方フィートあたり820ドル)で購入した。この22,500平方メートルの建物は、2036年までユニバーサル・ミュージック・グループが全館を賃貸しており、この安定したテナント契約が高額取引を後押しした。
市場の将来
CoStarの予測によれば、ロサンゼルスのオフィス不動産価値は2025年に底を打つ可能性がある。しかし、空室率の上昇が続くことが予想されており、賃料引き上げやキャッシュフローの改善が難しい状況にある。これにより、物件価値の回復には時間がかかる可能性が高い。