ゲーム感想|【ポータルダンジョン】猫による、ゆるゆる骨太ローグライト
果てのない短い旅路
(ネタバレあり)
ステージクリア型の横スクロールアクションで、道中ランダムで現れる強化アイテムを集めてキャラを育てていくローグライト。ストアページのゆるい猫やドット絵のキャラクターでライトな印象もありつつ骨太であなどれないアクションの楽しさがあります。
1|ゲーム性
ローグライトと書いた通り道中でやられたら初めからやり直しですが、始めてすぐは毎度何かしらの実績やイベントが達成され、段々と周回をこなす度に出現するアイテムや選べるキャラクターが増えていきます。
このアンロック自体もゲームの楽しさの一つです。
キャラの個性を伸ばすか、ひたすらにシナジーのあるアイテムをかき集めるか、ローグライク(ローグライト)の醍醐味である周回ごとにランダムに組み立てられていくビルド要素はたまりません。
あえて難しい道を通って良い報酬を得るか、楽な道を選んで急いで先に進むか、ビルドと周回はランではあるもののある程度自分の意志を持って選択することができ、お気に入りの組み合わせやチャレンジを見つけるのも一興。…というよりそれがメインかも。
強くなればなるほど道中の爽快感は上がり、ますます調子に乗って動きも雑になっていきます。ある程度のピークを迎えた時に現れる高攻撃力の敵集団に襲われて、そこまでに積み上げてきたものを一瞬にして奪われます。
ですがこれはローグライト。道半ばで倒れたとしてもまだまだ遊べますし、それどころか稼いだ経験値で基礎能力を伸ばせます。少しずつ少しずつ短いスパンを繰り返して強くなっていく楽しみはこのジャンルの特徴であり遊びやすさでもあります。
ジャンル自体の遊びやすさ楽しさはもちろんのこと、ゆるいキャラやアイテムにゆるくない効果が合わさった、このシュールな雰囲気は良いところ。倒した敵から飛び散るものも謎のキラキラなのでとてもファンシー。
ただしステージは平坦気味でジャンプアクションとしての楽しみは少なめなので、そこを目当てにすると肩透かしを食らうかもしれません。ここは別ジャンルということでどうか一つ…。
所々で発生するイベントは緊張感のあるものが多く、気を抜くと一瞬でやられた上にご褒美もなし、なんて結果が待っています。ですがそれすらもビルド次第でなんてことはないものになります。
成長をダイレクトに感じることのできる面白さがローグライトの肝ですね。
2|操作性
マウス・キーボードとゲームパッドどちらにも対応してますが、ゲームパッドのほうがやや直感的に動ける印象です。アクションはコントローラーだろっていう刷り込みがあるかもしれませんが…。
キーコンフィグでスキルや攻撃を好きなボタンに割り当てて、遊んだ時の操作感を自分の理想に近づけられるので、その点においてキーボードに勝ると感じています。
キーボードに慣れてないだけじゃ?ツールで良いもの使ってないだけじゃ?概ねその通り。
キーボード操作にはないオートエイム機能などもあるので大胆に遊ぶときはゲームパッドのほうが負担は少ない、といったほうが良いかもしれません。
3|キャラクター
ほぼほぼアーケードのようなゲームなので、御大層なストーリーもありませんし、どんでん返しもありません。ただそこにちびキャラがいる。それだけです。
なんというかおそらく猫です。人もいるとは思いますが、だいたい見て分かる範囲で、使えるキャラは猫です。そいつらが大砲持ったり特攻したり蹂躙したりされたりします。
次はこのキャラ、その次はさっき解放したキャラ、というように個性的なキャラクターを取っ替え引っ替え楽しめます。それもこれもワンプレイが長くなりにくいからこそ。
一人でも画面がにぎやかになるので、マルチプレイのワチャワチャ感を早く味わいたいところ…。
短いスパンをあともう一回、いやあともう一回と遊べてしまうほどプレイしやすく、何度食べても変化があって飽きが来ないぐらいボリューミーなのですが、これがまだアーリーアクセス版だというところが恐ろしいところ。
日本語翻訳もバッチリですので、やるゲームがないなーという時のお供として遊んでました。
悪いトコで一つ思い出しました。このタイトル、あんまり遊んでいる人が多くないので、語り合う場が少ないですね…。