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ゲーム感想|【Sengoku Dynasty】世界の和風街づくりクラフト、推参

あなたもダイナスティを感じてみないか?


(ネタバレあり)
日本ではない国々から日本が舞台のゲームが出るようになってきましたね。街づくりとサバイバルクラフトが融合した「Dynasty」シリーズ最新作だそうです。

戦国時代の日本、アジアの東端をテーマにしたゲームは数あれど、サバイバルクラフトゲームはなかなかお目にかかれません。こういった点で唯一無二の存在感を放っています。

※アーリーアクセス版(0.1.1.0)での感想になります。


世界観 − 流浪の民の国おこし

開発の方々の日本に対する造詣の深さは確かなものだと思います。その反面ところどころに見受けられるこれ違うんじゃない?と言ったポイントもありますが、そこはご愛嬌。これは弥生時代かな?などと思うときもあります。

プレイヤーは戦禍を逃れて少ない仲間ともにとこのほぼほぼ未開の「平民の持ちたる国」にやって来たそうです。船で。

日本語ボイスでナレーション。

戦国時代の関東付近もこんな感じに住めたもんじゃなかったでしょう。海沿いに山があり、所々が川で分断され、地図を見たところ日本海側に位置する「平民の持ちたる国」。

枝と石を手に取りこの地での開拓ライフがはじまります。

とはいえ実はこの土地は高僧が管理しており、定住や開拓の許可は南方にそびえる山の合間のお寺のお坊さんから得ることになります。「平民の持ちたる国」とは一体…。

鳥居の向こうに地蔵菩薩。

ゲーム性 − 等身大の街づくり

特色としては基本のサバイバルとビルディングはもちろんのこと、この世界にはNPCがそれなりに存在しており、自分の村への転居を進めることが出来ます。

住んでもらったモブの人らに仕事を割り振ることが出来、自分ひとりでは手が回らない素材をどんどん集めてもらったりアイテムをクラフトしてもらったりすることが可能です。

そして村のリーダーたるプレイヤーたちは働いてくれる村人たちを養っていかねばなりません。それが、「ダイナスティ管理」です。

開始直後は要求も少ない。

「ダイナスティ管理」では村人の住居、仕事の割り振りはもちろん、食事、水分、暖かさなど生活環境の整備をすることが出来ます。十分な環境を作り出せれば村人たちは相応に頑張ってくれます。

このシミュレーション部分が良いアクセントなんです。

シミュレーションゲームが苦手な方でもご安心ください、現状消費を上回る量の生産ができていれば良いのです。足りないなら自分で取ってくれば何も問題はありません。(何なら自分でやったほうが効率は良いですが…自動化できることに意味があります。)

貯蓄の管理は「ダイナスティ収納」で行います。インベントリの上段からZ字に順番に消費されていくタイプなので、腐りかけのものは積極的に上においておきましょう。

ダイナスティ収納とダイナスティ管理を学んだら、お次は「ダイナスティレジェンド」です。クエストの攻略や村人の交流、そして橋や櫓の建設によってこの値が上昇します。

ちゃんと町になってきたなぁ。

建物や村人の許容量に関わります。このゲームではダイナスティレジェンドを上げることが第一の目標となります。


UI/UX − 丸太も入れられるポケット

アーリーアクセス版だからかもしれませんが、UI、特に個人インベントリ周りはまだまだ洗練されていません。

他のクラフトゲームでよく見るようなホットバーは常に表示されているわけではありませんし、ハンドクラフトも今手に持っているものを一度しまうという操作が必要になっています。

ビルディングもトンカチをもって建設予定地にカーソルを合わせる必要があるのですが、これもなかなか判定がシビアだったりします。

他にも、今建てようとしている建物に必要な材料がわからなかったり、クラフトした道具は装備したくとも一度メニューを開いて装備割当を選択する必要があります。

娯楽施設も建てられるぞ。(頼まれるなら)

ですが、それでもビルディングは楽しいです。

こんなに不便なのに、実際適当においてもそれなりの和風集落が出来上がるぐらい建物の雰囲気が良いです。高低差をつけるとますます立派な装いとなります。


グラフィック − 松茸が松茸じゃない

初めて見る野菜はニンジンでもジャガイモでもなく「ごぼう」。

なんだかんだ言っても、自然は結構作り込まれてます。なぜそんなにあるのかわかりませんが、キノコの種類だけでも6種類。他の植物は全然ないのに、毒キノコを含めて結構種類があります。

先程、NPCに採集も依頼できる旨を書きましたが、なんと触れただけでアウトなカエンタケやベニテングタケを取ってこさせることが出来ます。鬼か。

一面に広がるススキや野盗が隠れる竹林など、日本風の植生がところどころで見ることができるのでただ歩くだけでも楽しいかと思います。


バグ − 川の底を歩いてみよう

ネガティブな話題になりますが、オープンワールド系のゲームにおけるアーリーアクセスの宿命でしょうか、バグがそこそこ発生します。

川底を歩く足軽。

致命的なクラッシュ系はあまりないですが友人と遊んでいると段々と重くなったり、友人だけ接続が切れたりします。

0.1.1.0時点では建築物の解放ができなかったり、建てたはずの建物が建てられていない判定になっていたり、腐り始める一歩手前で新鮮な食物とスタックを合わせると腐敗までの期限が延長されたり、ファストトラベルがあると記載されているのに一切できなかったりします。

今後も継続的にアップデートされるそうなので、リリース情報を読んでから遊び始めるのが吉ですね。


NPCが職場で作業していたり随所にこだわりを感じられる作品なので、これからの発展を楽しみに待ってます。


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