雑感|【ゼルダの伝説 知恵のかりもの】④便利すぎる水のかたまりです
知恵のかりものプレイ記④
(ネタバレあり)
前回のゼルダ姫。ハイラル南西部のゲルド砂漠に発生した裂け目を閉じ、ゲルド族の兵士長トーナと友情で結ばれました。トーナは次期族長なんだとか。
『ハイラル王家とゲルド族』は描こうとすると、過去の作品における関係性もよく確認することになると思うぐらい裏設定が多そうなんですよね。前作にあたる『ティアーズオブザキングダム』を見ても、ラウルたちゾナウ族に平伏する様子が描かれますし。
今回はもう一つ、東側に住む『ゾーラ族』の空間の裂け目を閉じに向かいます。
そうそう。今回のゾーラ族は、海ゾーラと川ゾーラ両方が存在する珍しい状態なんです。ゾーラについては👆の記事でいろいろ好き勝手語ってるので、ここでは割愛。
1|あっちへこっちへ:
<ゼルダ姫諸国漫遊>
ゲルド砂漠からハイラル平原を横切って東側のジャブール水域に向かいます。…と思ってたんですが、道中になんだか不思議な遺跡があったので寄り道します。あとハイリア湖も行けたので寄り道します。
寄り道先にこそいいものがあるのがゼルダの伝説。なんなら、隠された洞窟とかアイテム収集とかのほうがメインストーリーより少し難しいパズルに挑戦できることもあるので、むしろ寄り道推奨でしょうきっと。トリィも特に急かしてこないし。
物見遊山感覚でハイラルを闊歩するお尋ね者のゼルダ姫。
この世界の体力回復方法は当然ハートなんですが、ブレスオブザワイルドのように料理もできちゃいます。
ただしスムージー限定。デクナッツ族の商人、アキンドナッツ兄弟が各地でスムージー店を開いており、ゼルダは素材を持ち込むことで作ってもらいます。
.o0(ミキサーとかもなさそうな世界でどうやってスムージーを作ってんだろ…?)
安価なうえバリエーションもそれなりにあるので、ゼルダ姫は常にスムージー片手に世界を救っているといっても過言ではないでしょう。世界平和なぞ、姫にかかれば片手間でできてしまうのだ。
周辺を十分満喫したので、そろそろ本題に移りましょうか。
2|雨降らせて地を固めろ:
<馬鹿にできない波長のズレ>
ゾーラたちのお困りごと。裂け目ができたことで大暴れするようになった守り神ジャブジャブ様のこと。本来ならそれを鎮めるために、ジャブジャブ様をささげる音楽を海ゾーラと川ゾーラで合奏するのですが…
肝心の海ゾーラの族長クーシャと川ゾーラの族長ドラッドが音楽性の違いにより絶賛仲違い中だとか。そりが合わないのは族長同士だけで一般ゾーラ族たちは普通に交流しているので、本当にトップがもめてるだけの構図。
なるほどなるほど、これはどっちかが無のニセモノに入れ替わられているケースと見ました。
建物の雰囲気とそこのエリアのBGMが異なっていますがどっちもいい感じですね。川ゾーラは川の上流に木造の建物が建っていて素朴。家屋の中に生簀が作られていて家の中にいながら釣りができるというのが贅沢。海ゾーラは海中に宮殿が構えられていて集合住宅の状態。机やランプなど意匠が凝っていて清潔感が良い。
両者の話を聞いたのですが…んん?なんだか事態の解決には協力的だし、まともなことしか言ってないぞ…?どっちも本物?
ということは、音楽性の不一致は本当に音楽性の不一致なだけ!?
川ゾーラはサックスを基調とした管楽器系の音楽。海ゾーラはハープを基調とした弦楽器系の音楽…。これもしかして喧嘩するほど仲がいいというか、夫婦喧嘩は犬も食わないやつでは。
拍子抜けです。とりあえず二人に合奏をさせるべくジャブジャブ様の祭壇に呼び出します…が案の定顔を合わせるだけで喧嘩する二人。
ジャブジャブ様に捧げるはずが、我の強い二人の族長の音楽が混ざり合うはずもなく、ジャブジャブ様ブチギレ案件。
大暴れして川ゾーラ、海ゾーラの町に甚大な被害を及ぼしました。夢のマイホームを35年ローンで建てた川ゾーラの人も、ローンを残したまま家をぶっ壊されてて涙を誘います。さすがに保険適用内だろうから泣かないで。
しかし、こういった窮地にこそ輝くのがその人が本来持つ善性。
クーシャはおびえる子供に自分のハープの音を聞かせ落ち着かせ、ドラッドは怖がる子供にサックスを奏でて勇気を奮いださせます。そんな互いの音楽の良さに気づいた二人によってようやく合奏の準備が整いました。
3|ゼルダの伝説 水のかたまり:
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今度はうまくいったはずの演奏ですが、ジャブジャブは興奮しっぱなし。なにまた音楽性の不一致?ジャブジャブ様はバブルガムポップとかが良かった?
誰かしらが成り代わられていると思っていましたが、今回はジャブジャブ様自身だとは。足場が悪い中での戦いを強いられましたが、動きとしては単調。サクッと倒して、本物のジャブジャブ様がいるはずの「無」に飛び込みます。
そこで見つけた借り物。水のかたまり。
幅、奥、高さすべてが1マスのなんてことないブロックなのですが、「水のかたまり」の名の通り、ゼルダはその中を泳げるため、縦に5段の高さを作っても水の中から段差いらずで上にたどり着きます。
もうここからの謎解きのほとんどが「水のかたまり」になるレベルで便利。タイトルは知恵の借り物はずですが、知恵など投げ捨てて水のかたまり橋を作ればいいのです。
それを警戒したのか、ジャブール水域の無の中にあるダンジョン。高さと奥行きのある空間が多いです。さすがにそこは考えられてるなぁ。
ダンジョン各部屋から中央の広場に水を引いてきて、中央広場の水位を上げる謎解きがあります。水と炎を駆使した謎解きが多く、水をかけたり火をつけたりしながらどんどんと上へ登っていきます。
水をためて一番上で出会ったのは、大ボス「ウズヨビ」。
あっ今回はニセリンク出てこないんだ!
背中に卵を乗せる古生代の海中生物のようなよくわからないボス。卵っぽいのがマイルドなのであれですが、きっと元ネタを求めてググると卒倒してしまいかねない画像が現れることでしょう。
制限がかかる水中戦、ゼルダを救ってくれたのは頼れる相棒、ガブフィンでした。寄り道の結果手に入れていた魔物なので、やはり寄り道は得なことしかない。
サメの頭だけのような魔物なのですが、水中での戦闘能力が高い、高すぎます。おまけに体力まで多くてタフなので、おぽのとしては大助かり。
ガブフィンとともにウズヨビを倒すことでジャブール水域の無を閉じることができました。
次回、無にのまれたハイラル城。
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