雑感|【ペーパーマリオRPG】⑤あなたはいったい誰だっけ…?
ペーパーマリオRPGプレイ記⑤
(ネタバレあり)
前回、驚くほど周囲の人々に「彼はマリオです」といっても通用せず、ついには仲間のチビヨッシー(ムーニーと命名)からも「ゴンザレス」としか呼ばれなくなってしまった、赤の帽子に青のオーバーオールのおじさん。
リングネームを胸に、天空に浮かぶウーロン街のコロシアムの覇者となります。いやぁ彼も一端の大スターになりましたね、「グレート・ゴンザレス」。
後々に訪れたら、キノコシワさんの計らいでもう一回トーナメントを仕切りなおしてやってくれたので、2度目のチャンピオンになることができました。(ファイター達のパンツを回収させたことは許さんからな。)
1|S シ H ュ R ラ I イ N ン E
ウーロン街で武闘会中、ピーチ姫はメガバッテンのぐんだん員になっていたり、クッパはカメックババとプ二族のオババの間に立たされたり、ルイージは花嫁姿でドッテンバッタンしていたりと、各々にぎやかなイベントを楽しんでいたようですね。
さて、今度の目的地は「ウスグラ村」。自分の持ち物に名前を書いてから入る謎の風習があるようです。おしりにマリオと書いてもらっていざ、ウスグラ村へ。
なんとも不気味なオールドスタイルの村。ここまで感じていた華やかさや神秘さはなく、ひたすらにほの暗く陰鬱な村です。個人的にはとても過ごしやすそうな印象。
この村で流れるアンニュイなBGMがとても好き。サビ部分が特にリピート再生するほど好きです。
とはいえ聞き惚れてじっとしている場合ではありません。どうも、この村も問題を抱えているらしく、遠く離れたオドロン寺院の鐘が鳴るたびに誰か一人がブタに変身してしまうというホラー展開の真っ最中。
ランダムで誰かがブタになるのは怖すぎる。ブタになってる時の記憶は残るのかしら、それとも思考力がブタ並みなのかしら、はたまたブタになった人からはブタになってない人が別の姿になっているように見えるのかしら。
次々と村の人々がブタになっていく中、事態の収束を図るためにマリオご一行はオドロン寺院を目指します。道中で倒木に行く手を阻まれましたが、こんな時にやっぱりいる「封印されていた呪い」に呪いをお見舞いされてどんどんに進めるようになりました。
先へ先へと進んでいくとどんどん影は濃くなり、道中の敵もなんかちょっぴり強めのが多くて割と油断なりません。ましてやHP10ならなおさら。
しかし村まで体力を回復しに戻ると、そこまで倒した敵が全部復活するので引き返すこともできません。へーこら言いながらオドロン寺院についてもそれは続きます。
大量のテレサに襲われて、どう見ても弱そうなのに攻撃が届きにくくて苦戦するバサバサを蹴散らしオドロン寺院のてっぺん、鐘撞き場へと昇っていきました。
2|影法師
寺院の頂上にパーソナルスペースを築いていたバケバケ?らしきヤツが現れました。あっさりと容疑を認めた上に、倒せばオドロン寺院のスターストーンを返してくれるという聞き分けの良さ。
そうよ。「マリオ」というこっちの名前にビビッて、そういう殊勝な態度をとるのが正解よ。実際そんなに強くありませんでした。
道中のパンジーさんの方が断然強かったぞ!!
あまりの弱さに拍子抜け…
さっき倒したはずのカゲの方を動かせる…。
いや待て、そういえばさっきのマリオなんかいつもより目深に帽子をかぶってたような…!?
大急ぎで立ち去って行ったマリオ?と仲間たちを追いかけます。
この裏では、一足遅くカゲ三人組がウスグラ村に到着。例のごとくマジョリンがビビアンをいじめたあと、マリオを倒す算段を練るためかどこかビビアンを置いてどこかに消えていきます。
そんなことより、このウスグラ村までの帰り道!!
仲間ありでへーこら言ってたのに、たった一人HP10のマリオで切り抜ける羽目になりました。敵はハイパーシンエモン、パンジーさん、ハイパートゲクリボーなど一筋縄ではいかない敵ばかり。こんなことなら、アクションコマンドを成功させやすくする「カンタンニナール」を買っておけばよかった…!!
逃げたり、きんきゅうキノコに助けられたりしながら、何とか村の入り口付近にたどり着いたとき…
「僕の名前を当てられたら体を返してやる」とフェアっぽいことを言ってくるニセマリオ。こういうの提案する側の有利な条件に決まってます。なぜそんなことが言えるのかというと、おぽのはこいつの名前を一切知らない…。
どこかにヒントがあったか?と思いながら「バケバケ」と入力するもこれは間違い。
では戦闘で打ち倒せばよいのだ!と戦いを挑むもダメージが与えられないという始末。ホウホウのていで逃げ出すしかありませんでした。
3|とんがり帽子のビビアン
村に戻ると様子は一変。あの謎の化け物が村人たちにかけていた呪いが解け、みんな「マリオ」へ感謝の言葉を口にします。
いや、おかしい、話しかけても誰もこちらを「マリオ」と認識してくれない…。先ほどヤツが話していたことがボディブローのように効いています。
今おぽのが動かしている紫色のキャラクターは作中では「マリオ」ではなくなっているということ。でもまあ…これまで様々なゲームで、偽プレイヤーキャラクターが出てくる展開を体験してきたんです、こんなことは屁でもありません。
村長を訪ねて協力を仰ごうとしましたが…
さりげない演出ですが、いつもの仲間が全員そっぽ向くって…。「マリオ」が奪われているというのがしっかり伝わってきました。
…とりあえず一人ずつハンマーで殴っておきました。
センチメンタルに浸りながら外に出ると、いじめられて困っているビビアンが。敵とはいえ割と理不尽な目に合っているのをしってかしらずか、心からの手助けナチュラルに実行する紫のカゲ。この時の選択肢が割とイケメンです。
カクカクしかじかで、これまでの経緯を話すと、助けてくれた恩返しも含めて紫のカゲの仲間に加わります。
血縁ではないからとかの理由で義姉にいじめられていると思い込んでました。
ビビアンはカゲにマリオごと隠れられるという固有の能力を持っており、これを使うことで敵の目を逃れたり、仕掛けをよけたりすることができます。
しかも攻撃手段はどこでもとどく炎のパンチ。先ほどの天井に張り付いて攻撃が届かないバサバサなんかもしっかり射程圏内の心強い仲間です。
ビビアンのおかげで、ヤツの本当の名前はオドロン寺院に隠されているとわかり、急いで寺院へと戻ります。道中の敵もずいぶん楽になりました。ありがとうビビアン。
4|愛の賛歌
オドロン寺院の地下。ここに巣くっていた奴の隠し部屋にビビアンの能力を駆使しながら侵入します。ここに閉じ込められていたオウムは、唯一、奴の本当の名前を知っている存在。
こっそりカゲから独り言を聞くことができ、ついに判明しました。
奴の名は「ランペル」。
ウスグラ村の前で待ち構える「マリオ」、否「ランペル」に勝負を挑みます。奴は意気揚々ともはやおなじみとなった名前当てクイズを出してきます。
なるほど、さっきの「ン」はこれのことか!知ってても絶対に当てられないようになってたんだ!?システムを駆使した演出にちょっとした驚きを覚えつつ、ズバリ名前を言い当てます。(ちょっとだけ、このシーンで名前を間違えたらどうなるんだ…?とか好奇心はありましたが我慢。)
100%の自信があった難問をあっけなく突破されてしまい、約束を守ることなくランペルは逃亡。
オドロン寺院の頂上で決戦を仕掛けます。そこで待っていたのは――
ここまでのランペル騒動がまとっているじっとりとした焦燥感の煽り方、すごいですね、イヤな汗かいちゃう。マリオでこんなに感情を揺さぶられるとは思わなかった。
わかったよ。みんな、そこに直れ。
こっちもビビアンのおかげでイーブンだと思って戦闘に入る直前。今まで名無しの紫のカゲを「マリオ」だと認識していなかったので協力してくれていたビビアンが、倒すべき敵と協力し合ってた事実を知り離脱。
この戦闘、「マリオ」はランペルのステータス+マリオのジャンプとハンマーを使ってくる上に、仲間たちもしっかり育った状態で襲い掛かってきます。下手すると即死しかねない大ピンチの中、絶対に負けられない戦いが始まりました。
クリスチーヌにれんぞくずつき覚えさせるんじゃなかった…!!
HPもわずかになった時、風向きが変わりました。
離脱していたビビアンが参戦、愛のために戦う魔法使いが真の仲間として加わります。こうなったらこっちのもの。
とりあえず、一人ひとり謝ってもらったのでもういいでしょう。ランペル君には好き勝手やってもらったお礼をせねばなりませんね。ムキムキパワーをかけて、何度も何度も踏みつけながら、鮮やかに勝利いたしました。
ランペルの魔術が解けてその正体が暴かれ、ダマされていた仲間たちも元鞘に戻りめでたしめでたし。