PLIDA・CILS 読解問題の勉強法
イタリア語語学能力試験の中で私が最も苦手意識があるのが読解なのですが、その勉強法をまとめてみました。
私はPLIDAを受験しましたので、PLIDA受験の経験に基づいてお話しします。
まず、PLIDAの読解の勉強で使うのは、単語帳と公式問題集だけです。
まず単語力が弱い場合は単語帳を用意して勉強しましょう。基礎の底上げで読みやすくなります。目安として一行に一個以上わからない単語がある場合は単語力不足です。
次に、単語力ではなく、構文の把握力とパラグラフリーディング(日本語でなんというのでしょうか…)の力が弱い場合は、公式問題集の同じ問題を4回読み直します。読み直す際、4回とも目的意識が違うところが大切です。
まず一回目は、普通に問題を読みます。初めて見る文章に対して、知らない単語がある状態でも、推測して読んでいきます。これは本番と同じ環境で解く練習をするという意味があります。
終わったら、回答をみて答え合わせをし、正解率を確認します。
不正解箇所はなぜ間違ったのか、どこを根拠にすれば正解が導けたかを確認します。
2回目に移る前に、本文と設問文にあるわからない単語を全て調べます。
わからない単語がない状態で、2回目の読み込みを行います。
このときは、すべてのセンテンスの構文を取る、つまり主語と述語を完璧に一度で捉えられるように意識して読んでいきます。
このとき、文章の意味を理解しようとしたり、問題を解いたりする必要はありません。
ただひたすらに、センテンスの主語と動詞を把握する練習をします。
頭から読んで、返り読みせずに構文を解釈することに集中します。
これは複雑な文章でも、楽に構文把握ができるようにするためのトレーニングです。
3回目は、各パラグラフの構造に意識を向けます。
トピックセンテンスはどれか、その他のセンテンスは、そのトピックセンテンスにどの観点でどう関連しているかを解析しながら読むことに集中します。
観点とは、トピックセンテンスで述べた内容の理を説明している、とか、トピックセンテンスで述べられた内容の具体例を説明している、とか、トピックセンテンスで述べられた内容をさらに展開している、いったことです。
これを各パラグラフごとにしっかりと解析していきます。
4回目は、再度時間を測りながら問題を解きます。
このときに意識するのは、絶対に返り読み(2度読み)をしないということです。
本文は全て理解出来ているはずなので返り読みを絶対にしない意識をもって、頭から本文を読んでいき、本文を読み終わったときには全ての問題が解き終わっている状態を目指します。
一応、時間も測っておきましょう。
いかがでしたでしょうか。
さらにPLIDAやCILS対策についてさらに詳しい情報が知りたい方はお気軽にメッセージをお送りください。
次回は聴解の勉強法もご紹介します!