【いちご通信＃１０】　　　　　　　　流れの中で

　最近の私はと言えば、前髪を「ぱかっ！」っと分けて、「ぺかー！」っと額を出している。額を出した顔を鏡で見るとちょっと怖くて（笑）実はあまり好きではなかった。長年前髪のある暮らしをしていたが、今年の夏の暑さにやられ潔く顔を出すようになった。好きではなかったデコ出しの顔も「まあ、いいじゃないか」と思えるようになった。顔のことに限らず気づいたら「まあ、いいじゃないか」と許容できることが増えていた。そんな風に感じられるようになったことは財産だと思う。齢を重ねて失うものもあれば得るものもあるのだ。

　そして、最近は流れの中にいる自分をふと感じることがある。自分の人生の流れ、世の中の流れ、そして宇宙に流れているであろう悠久な流れ、すべての流れの向かう先は同じような気がするのだ。日々の暮らしの中で選択や判断をして自分で決めた後にもビビリでチキンな私は「本当にこれでいいのだろうか」と落ち着かないことがよくある。そんな時、周囲を観察しているとまるで「大丈夫だよ」と言われているようなリンクしている出来事が起きたりするのだ。

　宇宙の何処かではたった今生まれた星とその命を終える星があるように、私たちも命も文明も生まれては終わりを迎えまた生まれ、そのサイクルを繰り返している。川の水面を流れる木の葉のように小さな存在かもしれない私たち。その向う先はもしかすると人それぞれに違うのかもしれない。自分で決めた先に行くのだ。その過程の中を流れている。こうあってほしいと願う未来へ・・・

　あなたの行きたい未来は何処ですか？