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3Dプリンターで寿司をつくっています。(#00:これまでの活動紹介)
初めまして。
フードテックアーティストの榊良祐です。
私は、
「食」と「テクノロジー」と「アート」を掛け合わせ、
未来にあるかもしれない食の風景を、妄想し、可視化し、
実際にプロトタイプも開発し、世界に向けて発信する、
スペキュラティブなフードテックアーフードテックアーティストとして活動を続けています。
2016年に
OPEN MEALSという名で活動を開始して以来、
産業の垣根を超えて多様な方々の知恵と力を借りて、
幾つもの未来食ビジョンを世界へ発信してきました。
![](https://assets.st-note.com/img/1668837712370-mFRUewQu43.png?width=1200)
これまでに27ヵ国のメディアで紹介頂き、
4都市のミュージアムで展示も行いました。
(日本は六本木の森アートミュージアムで2回展示)
歴史ある日本食と、
未来のテクノロジーが出会ったときに、
日本食文化はどう変化していくのか?
飛躍的な妄想力と可視化力を合わせ。
多くの人々が共感する未来食ビジョンを発信し、
新たな食文化の種を生み出すことに、私の興味と熱意はあります。
最新プロジェクトは、ここnoteにて、開発中の様子も入れつつ、食最前を発信して行こうと思います。
と、その前に。
OPEN MEALSの活動をご存知ない方も多いと思いますので、
これまでの代表的なプロジェクトを
超ざっくりですがご紹介しますね。
『寿司テレポーテーション』 (2018年)
「食」はデータでシェアする時代へ!
食がデータ化され3Dプリンターがあれば、宇宙でだって寿司を食べられる世界。その技術構想構想と、プロトトタイプを開発し、
米国で行われる巨大なイノベーティブカンファレンスSXSW2018で発表。
ここから突然世界中から問い合わせが殺到しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1668835577794-0Qza8NJ5Sy.png?width=1200)
味、香り、食感、形状などのデータを取得し、food baseと呼ぶプラットフォーム保存
![](https://assets.st-note.com/img/1668835231201-jfYOdq3G4N.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1668835753781-Sjc8OcqJHM.png?width=1200)
データ食の世界標準規格構想『.CUBE』 (2018年)
食をデータでシェアするためには世界標準のデータフォーマットが必要。
.PDFや.JPGのように、食データをやり取りする
.CUBEというデータ食フォーマットの構想とUIを可視化。
米国のフードテックカンファレンスSKS2018@Seattleで発表。
完全にクレージーな日本として人として認識されました。
![](https://assets.st-note.com/img/1668836052190-9fPXCJvk3F.png?width=1200)
味、香り、質感、栄養素などを設定して食をデザインするアプリケーション
![](https://assets.st-note.com/img/1668836417777-NnQWPFKqhY.png?width=1200)
そのアプリケーションのUIイメージ。
![](https://assets.st-note.com/img/1668836163695-yPGplASP6n.png?width=1200)
一連の仕組みとアイデアは特許を申請中。
『寿司シンギュラリティ』(2019年)
個人のゲノムデータなどから、パーソナライズされた寿司を3Dプリンターなどで提供するレストラン。細胞培養やバーティカルファーミングなど食材の製造は全てレストラン内で完結。カーボンニュートラルを実現する持続可能な超未来型寿司レストラン構想の発表。
このプロジェクトが、4都市のミュージアムで展示されました。
![](https://assets.st-note.com/img/1668836616320-PbjqJUQ4Zs.png?width=1200)
様々な専門家にインタビューを行い描いたのがこのビジュアル
![](https://assets.st-note.com/img/1668836622356-vnVTyqU4Ss.png?width=1200)
様々な専門家にインタビューを行いファクトベースで描いた。
『サイバー和菓子』 (2020年)
実食可能な3Dプリント和菓子。
気候変動により失われつつは日本の四季。
その日の気象データにより自動生成される和菓子を、新しい四季の感じ方。
あるかもしれない未来の日本食文化として提案。
![](https://assets.st-note.com/img/1668837182566-00TOY86EiO.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1668837200032-e8sTM7FtZ8.png?width=1200)
誕生日や記念日に贈る。新しい和菓子文化になるかもしれない。
![](https://assets.st-note.com/img/1668837167741-3sywLohE9g.png?width=1200)
3Dプリンター用の練り切りを、和菓子作家、紫をんさんと開発。
テクノロジストチームKONELとは、細かなアルゴリズムの検証を重ねた。
![](https://assets.st-note.com/img/1668838237087-wMRBGKEhdj.png?width=1200)
モバイル茶の中で体験する未来の和菓子体験。
これらのプロジェクトは、私の妄想だけではなく、
第一線で活動する、
研究者、技術者、料理人や和菓子作家などとの共創により、
リアルな課題や、裏付けのある技術・情報に着想を得て、
制作しています。
さて、次回は、
2022年の最新プロジェクト『寿司リジェネラティブ』について、
ご紹介いたします!