はじめての自転車通勤
購入から1週間後の9月下旬。
納車の日を迎え、家に招き入れた私のはじめてのクロスバイクMISTRAL。
車体をうっとりと眺めた翌日、早速 通勤手段として利用しました。
はじめて乗るクロスバイクは、それまで乗ったことのある銀チャリ、いわゆるママチャリや安物のマウンテンバイクと異なり、宙を浮いているような感覚を最初は味わいました
それはスポーツバイク特有の、車体自体の軽さやバランスの取りにくさによるもの。
また、スポーツバイク特有の姿勢の特徴として、下の図のようにペダルが一番下の位置で膝がまっすぐ伸びるようなポジションを取ります。
別の見方をすると、サドルにおしりをのせた状態では地面に足が付かない状態になります。
これによって、地面を歩いているときやママチャリに乗っている時よりも視線と足の位置が少し高く前屈みになり、宙に浮いている感覚を味わう原因となるように思います。
ちなみに、サドルに乗ったままでは足が付かないので、赤信号などで止まるときは下の図のように、サドルからおしりを前側下方にずらして、自転車のフレームに跨るようにして足をつきます。
簡単そうに見えて、ママチャリの感覚が身についている人ほどこの動作が案外難しい。
はじめてクロスバイクに乗る方は、はじめて乗る際には周囲にあまり車が通らない道路や公園などで練習することを心からお勧めします!
20分ほど乗り降りの練習をすればすぐに慣れます。
私はこれをしないまますぐに公道に出たことで、大変恐い思いをしました。。バランスがとりづらくフラフラするし、止まるのも一苦労。
一度乗ったら降りにくいので、赤信号が憎くてたまりませんでした。。
しかも、自転車は基本的に歩道ではなく車道が原則。
加えて、車道と歩道間の白線に対してやや車道側を走行します。
それは、白線よりも歩道側には滑りやすい排水溝があったり、堆積したごみに混ざり得るガラス片などによってパンクを引き起こし、転倒する恐れがあるためです。
車の運転中に車道を走る自転車に対して、
「邪魔だな~。もう少し歩道側に寄ってくれないかな~。」
と思うことが皆さんも多々あるかと思いますが、こういった事情があることを知るだけでも、自転車を見る目が少し変わるのではないでしょうか。
もちろん、後ろに渋滞ができているのに一旦歩道側に寄って止まることもせず、いつまでもトロトロ走る自転車はどうかと思いますが、、
私ははじめから律儀にそれらを守ろうとした結果、次々と私の横を通過していく車にはねられるんじゃないかと身が縮こまり、ますますバランスが取りづらくフラフラに。
当時の私を追い抜いた車からしたら、フラフラ自転車を追い抜くのが恐くて仕方なかったと思います。申し訳ないです。。
そんな命の危険を感じながらも、9月下旬の残暑の下、どうにか片道10kmの道のりを40分ほどかけて通勤したのでした。
皆さんのご想像通り、会社についた頃には汗びっしょりのバテバテ。
それでも、普段車で30分かけて通勤する長い道を自転車で来れたという達成感で、朝からものすごくいい気分でした。
自転車っていいな!
その後幾度も感じることとなるその感覚を、初めて味わった瞬間です。