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第126話 露腸亭日乗 25/2/9


ちんこからウンコが出てきて蒼ざめる
4月9日はチンウン記念日
 「腹穴集 一の巻」より

ストマ和歌?の創作にかまけて朝メシアップとか血圧記録の開示がすっかり疎かになってしまった。
(え、関心無い?そりゃまた失礼しました)

ちゃんと減塩してます!
血圧はこの3日ほど起床時が高めだ。
2/7  138/87
2/8  160/95
2/9 144/85
こんな感じ。週はじめはいい感じで下がってたんだけどね。

さて冒頭に再録したのがストマ和歌の記念すべき第1作目である。
昨年の記録をひっくり返していたら翻然と思いついた。
そのあとは一首作ったら奔流のごとく溢れだしてしまった。
もちろん俵万智の「サラダ記念日」のパロディだ。
出版が1987年(昭和62年)。
なんとほぼ40年前である。歌集が本の売り上げ第一位になるというのは空前絶後であり、社会現象になった。

出版直後にパロディや翻案が多数輩出したのは 作り安かったのだろう。

「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日

河出書房新社 俵 万智
サラダ記念日  

もちろんのこと本歌は音、日付の意味など言葉の選択が吟味されているのだが、
鉤括弧のなか、日付、何の記念日かを変えればいくらでも出来てしまう。
上の句はそのままでも大丈夫。

こんなのはどうだろう。5分でできた。

「この味がいいね」と君が言ったからニ月六日はしもつかれ記念日

「しもつかれ」とは栃木県の郷土料理である。
粗いダイコンおろし、アラマキシャケの頭、大豆、人参、油揚げなどを酒粕で煮込んだものだ。
今は少なくなったが、かつては大抵の家で作る家庭料理だった。
これを初午の日に七軒分食べると中風にならない、という俗信があって近所や親戚で交換していた。

ぶっちゃけ現在では年寄りの食べ物である。
もう我々の世代でも作る家庭はあまりないのではないか?
自分も子供のころは食べられなかった。酒粕がダメで大人になって酒呑むようになって味が平気になったのである。

以下解説してみる。
まず日付。
2025年の初午は2月6日である。

(以下後付け)
さらに2人の関係性をプロファイルしてみる。
「しもつかれ」は家庭料理なので“恋人”よりも同居、内縁を含めた配偶者と考えるのが自然である。
また、料理の性格上年齢は高めという推論が成り立つ。
ではこの記念日はいったい何時のことなのか?

結婚して初めて作った数十年前の思い出。
これ自然だよね。ただ初午は2月6日で固定されているわけではないので、少々論理的に合わない気がしないでもない。
でなければ毎年のルーティンも成り立つか?

もうひとつは、今年(2025年)のこと。
実は自分はこっちを前提として作った。

年齢的に初めてしもつかれを食べるのは不自然なので、こんなのはどうだろう。

老齢再婚して初めて食わせるしもつかれ、というわけだ。
旦那は栃木県の出身ではなく、初体験でお世辞を言ってるのかもしれない。
あるいは前妻の味と比べたが、敢えて感想は言わない。
などなど想像はナンボでも広がる。

もしかしたら子供達の反対があって籍は入れずに同居だけしているとか、遺言状作ってあるとか、背景の忖度が色々できる。

本歌も、描写は何かを食べてその感想を言っているだけなんだけどその背景を考える。
意味を想像するとまあまあ面白くないですか?

付記
郷土料理の灯をけしてはいけない、ということで栃木県内の小学校などで「しもつかれ」を学校給食で供しているらしい。

逆効果の気がしますけどね。

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